セブンイレブンが今月27日から、「マシッソ!韓国イチ推しグルメ」のキャンペーンを始める。おにぎり、チルド麺、スイーツ、冷凍食品などの韓国グルメが楽しめるらしい。
日本と韓国の関係は「近く遠い国」と言われていて、歴史問題では冷え切っているけれど、文化では親しみを感じている人が多いから、「マシッソ!」で意味が通じるようになった。特に日本の若い女性の間では、韓国の食べ物や音楽、映画などが人気だ。でも、そんな韓国推しの日本の女子でも、韓国には耐えられないコトがあるらしい。
話は急激に変わるけど、力士からプロレスラーに転向した輪島 大士(わじま ひろし)さんには「らしい」の弱点があった。
力士だった輪島さんは、相手を倒すのがうまかった。プロレスなら、倒した後すぐに寝技に持ち込むのがお約束なのに、相撲では相手を倒したらそれで終わりだから、輪島さんはそこで動きが止まってしまうことが多かった。
プロレスファンからすると、「変な間」ができてしまって盛り上がれない。これはプロレスラーとしては致命的な弱点だ。
頭では分かっていても、体が覚えた相撲のクセはなかなか消えないから、流れを止めてしまうことがよくあったという。
閑話休題。
大相撲出身のプロレスラーというのは特殊な例で、一般人には関係ない。しかし、普通の人でも海外へ行けば似たような経験をする。
日本で身につけた常識や文化と、現地の常識や文化はどうしても違うから、初めて行く国でカルチャーショックを避けることはできない。
最近、日本人と韓国人が集まるSNSグループで、日韓のある違いを知って、言葉を失うほどの衝撃を受けた日本人女性がいたので、その話を紹介しよう。
彼女は韓国にどハマリし、ソウルにある語学学校で3週間ほど留学しようと考え、手続きやサポートを代行してくれる留学エージェントに問い合わせてみた。
ある会社から送られた見積もりを見ていると、滞在する部屋はキレイ&オシャレに見えて気に入ったのだけど、「トイレで紙(トイレットペーパー)を流せません」という注意書きを見つけて目を疑った。
それで彼女は、「トイレで紙を流せないって、韓国では普通のことですか?💦」とSNSグループに質問した。
これには、いろいろな回答が寄せられた。
「分かります。私もトイレについて、当然のようにそう言われてあせりました💦」と同じように驚いた人もいれば、「探せば、紙を流せるトイレのある部屋も見つかるかもしれませんよ。値段は高くなるかもですけど」と答える人もいた。
韓国ではトイレに流せる紙が売っているから、それを使えばいいというアドバイスもあった。
一番多かったのは、3週間ならホテルに泊まった方がいいという意見。
韓国の事情をある程度知っている日本人なら、トイレで紙を流せないことは「あるある」で今さら驚くことではないのだ。
ボクも10年以上前、韓国へ行ったとき、ゲストハウスのトイレに「紙を流さないで!」という日本語の大きな注意書きがあるのを見て、「ここではダメなんだ」とびっくりした。
韓国を旅行していると、むしろそれが「普通」で、トイレットペーパーを流せるトイレは例外的で、空港や中級以上のホテルといった限られた場所にしかないことに気づいた。
その理由は、日本に比べて、当時の韓国の排水設備が劣っていたから。配管が細くて、水で押し流す力が弱いため、韓国のトイレは詰まりやすい。だから、紙を流すと、いろんな人に迷惑をかけることがある。
駅や公園などの公共トイレはだいたいこんな感じだ。
世界的に見れば、韓国の排水設備が特に劣悪だというわけではなく、日本のインフラが「エクセレント」ということなのだろう。
韓国で、トイレットペーパーを流せないトイレにはゴミ箱が用意されていて、そこに捨てることがルールになっている。正直、男のボクでも最初は「マジか〜」と思ったから、日本人の女性なら、絶句するほどの衝撃を受けてもおかしくない。
清掃が行き届いていないと、ゴミ箱がすぐにいっぱいになって、ニオイが漂ってくるから、夏にそんな状態になると、耐えられない人というもいた。
最近は韓国でも、紙を流せるトイレが増えてきたと聞いていたのだけど、あの投稿とその反応を見ると、社会全体で見ればまだまだ少ないらしい。
海外に行って初めて、日本のインフラは実はすごくて、「何でもないことが幸せだった」と実感することがよくある。
「韓国でこれは普通のことですか?」と驚いた女性も、きっと同じ思いをしたはず。彼女が紙を流せるトイレのある部屋を見つけ、マシッソな韓国グルメを楽しんで、有意義な韓国留学ライフを過ごせることを願う。
コメント
コメント一覧 (4件)
> 配管が細くて、水で押し流す力が弱いため、韓国のトイレは詰まりやすい。
それはその通りです。が、それだけじゃない。
もしも配管が細いことだけが原因だったら、配管を太いものに交換すればいいだけの話です。
でも排水管って、管の太さだけじゃなくて、「排水勾配」も重要なんですよ。つまり、排水管の流れ着く先の「本管」がどこにあるか? それによって排水勾配は決まってしまうのです。なので、配管を太くしただけでは排水はさほど改善されないんです。下水管など排水の本管を今までよりもっと下の方に埋設する必要がある訳で、これはあまり簡単な工事じゃ済まないのです。
建物を建てる時点から根本的に考えていかないと、トイレの排水もうまく流せないのです。
なるほど。
日本のインフラストラクチャーは見えない部分も含めてしっかりしていますね。
日本もティッシュペーパーは流したらダメでしょ。専用のトイレットペーパー以外流したらダメ。
そのとおりです。うっかりティッシュペーパーと書いてしまいましたが、それはダメでしたね。
訂正しておきました。ご指摘ありがとうございます。