多文化共生 日本を愛する外国人ほど「迷惑系外国人」を憎む

今の日本が少子高齢化に向かって進んでいることは、誰でも知っている事実だ。
それをそのまま放置すると、国民が今の生活水準をキープすることができなくなるため、多くの企業が外国人の人材を活用している。
日本人が突然、バンバン子供を生むことも考えられないから、そうなると、これからの日本社会で外国人の比率が高まる未来は避けられない。

そんな事情を背景に、日本で多文化共生社会を実現させるため、先月、自民党が外国人政策本部を立ち上げ、「一部外国人による迷惑行為や凶悪犯罪が頻発し、国民の不安や不満は怒りにまでになっている」とし、対策を議論して政府に提言することにした。
その目的は「国民の安心と安全を確立する。海外の活力を取り込み、多様性を力とする。日本の持続的な経済成長を実現するため」にある。

 

日本で外国人が楽しく安心して生活するには、日本人の広い理解や協力がマスト。
ボクの知っている外国人はその事情をよく理解していて、日本の法律や文化、ルールを守って暮らしている。
しかし、全体的には一部だが、その反対の行動をする外国人がいる。
日本に住む外国人が会社で働いて税金を納めていても誰も注目しないけれど、迷惑行為や不法行為をする外国人の動画はSNSでバズりやすい。
日本で真面目に暮らしている外国人ほど、そんな「迷惑系外国人」を嫌う。ネット上では、そんな在日外国人の訴えがよくあるので、それをこれから紹介したいと思う。
彼らの声からは「日本への愛」を感じられると思う。

 

・So when you work so hard to be accepted, only for someone to show up and more or less ruin whatever progress you’ve made… yeah, I’d say it’s pretty easy to feel resentful of that person.
(受け入れられようと頑張って努力してきたのに、誰かが現れてこれまでの努力を台無しにされるようなことがあれば…、その人物に怒りを感じるのは当然だろう。)

※以下、英語を日本語に訳したコメント。

・外国人が騒がしかったり、不注意だったり、失礼だったりといった不適切な行動をとると、他の外国人に対する否定的なステレオタイプが強化される。
日本では、個人が集団全体を代表するかのように見られることが多いので、私はこの手の話題に無関心ではいられない。

・彼らを嫌っているわけではないが、ここにいて、日本の文化規範に溶け込もうとも、尊重しようともしない人々を見ると腹が立つ。
外国人コミュニティは日本人コミュニティに比べればごく少数派だから、一人でも行儀の悪い行動を取ると、私たち全体の評判を落としてしまう。
特に最近は、そうした人々が大声で誇らしげに振る舞う傾向がある。

・我々は日本社会に溶け込もうと努力しているのに、それを踏みにじるような人々が現れる。話題を集めて影響力を高めるために、人の神経を逆なでする迷惑な配信者が絶え間なく流入しているし、その傾向が増しているように感じる。
日本の特徴は、どんなに努力しても常に何らかの形で異邦人であり続ける国だということだ。他国ほど簡単に溶け込める場所ではない。

・多くの移民集団は相互支援や文化継承、仕事を得るためにコミュニティを形成する。こうしたコミュニティは帰属意識と安心感を提供すると同時に、新しく来た者がその国に適応できる手助けとなっている。日本では、その機能を果たしていないコミュニティがある。

・100%同意する。私は小さな街に住んでいるけど、知り合いの外国人は歴史的な場所や建築、自然、芸術などに全く興味を示さない。その代わりに、同じ国の人たちとつるんで、母国の料理を出すバーやレストランに通っている。一体何しに来ているんだろう?

・「外国人」とひとまとめにしないでほしい。彼らは同じ言語を話さないし、文化も共有していない。

・観光客の失礼な振る舞いを、日本人が軽蔑しても不思議ではない。外国人観光客が現地における外国人居住者のイメージを悪くさせる。そのことを嘆く駐在員はよくいる。

・昨日、京都の中心部で地下鉄を待っていた時、大きなスーツケースを持った外国人観光客の家族が列に割り込んできた。私は彼らを止めて、ほかの人と同じように列に並ぶよう伝えた。
こうした観光客の悪い行動は、日本にいる私たちを傷つける。
日本人は個人では、私のような良き隣人と観光客の悪質な行為を区別し、同じ「袋」には入れない。しかし、こうした迷惑行為が日本の世論に反移民感情や外国人嫌悪をあおり、外国人に対する政治的規制が強まり、私たちに多大な影響を与える。

・永住者であれ旅行者であれ、日本を敬意と愛情を持って接するならば、私は彼らを気に入り、友人になる。もし、彼らが日本をテーマパークのように扱うなら、それは文化や伝統を尊重していない証拠だ。私は彼らを嫌う。

・2024年から渋谷に行くのをやめた。気分が悪くなるから。

・コロナ禍のころから、とくに年配の人からの冷たい目線が増えた。これ以上、私の生活を難しくしないでください。私はただ仕事をして税金を納めて、ここで家族と人生を楽しみたいだけなんです😭

・私はシニア世代で、日本人の夫と結婚して46年になります。日本にいる外国人としては先駆者的な存在です。
東京の郊外に住んでいて、親友はみんな日本人です。外国人は年々増えていますが、年齢や人種に関係なく、近づきにくいのは本当に不思議です。彼らは私のような外国人にさえ「こんにちは」の一言もかけません。

・一部の外国人は自分が世界の支配者だと思い込んでいて、それが態度に表れている。

・「私の乗っている列車から、彼らが降りてくれればいいのに」と願うばかりだ。

 

「一部外国人による迷惑行為や凶悪犯罪が頻発し、国民の不安や不満は怒りにまでなっている」というのは半正解だ。
実際には、日本の法や文化を守って生活している在日外国人の不満や怒りを感じている。日本を愛する外国人ほどそんな負の感情が高まっているから、政府はしっかりした外国人政策をつくり、安心できる多文化共生社会を実現させてほしい。

 

 

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この記事を書いた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。
また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。

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