韓国の新聞「中央日報」に、韓国の“らしさ”が詰まっている記事を見つけた。(2025年7月8日)
ユネスコ「軍艦島議論」白紙化、韓日過去史に対する初の票対決で敗北
2015年(もう10年か…)、長崎の軍艦島がユネスコの世界遺産に登録された。
その時、韓国は日本に対して、軍艦島で朝鮮人労働者が強制労働をさせられたことを紹介するように求めた。日本は「強制労働」という見方には同意しなかったが、朝鮮人労働者を含む「全体的な歴史」を伝えることを約束し、それを実行した。
しかし、韓国側は「強制労働」の説明が足りない(または無い)と主張し、日本は約束を守っていないと反発。日本は当時、朝鮮人への差別的な対応はなかったと説明しているが、韓国側はそれを受け入れなかった。
そして、韓国は先日、パリで開かれたユネスコ世界遺産委員会で、軍艦島問題を正式な議題にし、審議することを要求した。日本は歴史の説明は十分に行っていると反論し、この問題を議題にするかどうかを投票で決めることとなる。
その結果、7か国が日本に賛成し、3か国が韓国に賛成、3か国が無効票、8か国が棄権した。日本の主張が多くの支持を集め、軍艦島の問題は議題から外された。
韓国は日本を強くライバル視していて、「ジャンケンにさえ負けられない」と言われている。この投票も「韓日戦」になり、中央日報は日本が“勝利”し、韓国が“敗北”したと無念そうに伝えた。その原因として、韓国では「政府の外交力が不足していた」と批判されているという。韓国を支持する国々を「友軍」と表現するところも、韓国メディアらしい。
そして、「過去史を巡る葛藤に再び火がつく余地も残した」と書いているので、韓国は再び軍艦島の問題を取り上げ、国際舞台の場でラウンド2や3がはじまる予感がする。
ちなみに、朝鮮日報もこの件を「韓日戦」と解釈し、自国の敗戦を伝えた。(2025年7月8日)
ユネスコで軍艦島問題巡り採決、日本に敗れた韓国政府「遺憾」
ただし、棄権した国が最も多かったことからすると、第三者の国々にとっては、この問題に時間や手間をかけるのが「めんどくさい…」と思われ、敬遠されたというのが正確なところだろう。
軍艦島の歴史説明について、韓国は以前も「朝鮮人が強制労働をさせられたことを伝えるべきだ」と主張した。2021年世界遺産委員会はそれを支持し、日本の対応を「不十分」とする決議を採択した。しかし、2023年には一転して、日本の取り組みを認める決議が採択された。世界遺産委は日本の対応を評価し、日韓で対話を続けるよう勧めた。
それなのに、韓国が再度この問題を議題にするよう提案したため、参加国は「もうそれは俺たちに関係ない…」とウンザリしたのだろう。
韓国側もその認識があるらしく、中央日報はこうした不安を指摘した。
「前例にない表決まで強行した点を考慮すると、むしろ韓国が無理を強いたように映る懸念さえ残る」
その懸念はきっと正しい。日本も他の国々も、韓国のテンションにはついていけず、「巻・き・込・む・な」という思いだったはずだ。
韓国が歴史認識をめぐって自国の主張をするのは仕方ないが、その相手は日本だけにすべき。国際社会に「強制参加」を求めてはいけない。今回、一番多かったのは棄権した8か国だった。韓国はその無言の勧告を受け入れたほうがいい。
最善は「韓日戦」を仕掛けないことだ。そうしたら、絶対に敗北することはない。

コメント
コメント一覧 (1件)
> この投票も「韓日戦」になり、中央日報は日本が“勝利”し、韓国が“敗北”したと無念そうに伝えた。
いやはや、韓国にとってこれは勝ち負けの問題であり、歴史上の事実なんてどうでもいいのでしょう。
しかもそれを大手メディアが未だに煽っているとは。
> 「前例にない表決まで強行した点を考慮すると、むしろ韓国が無理を強いたように映る懸念さえ残る」
自分達で分っているなら、今すぐそのようにしなさい。