韓国は日本をどう思っているのか?
サッカーについていえば、中央日報の記事が「永遠の隣国でありライバルの韓国と日本」と書いている。
これは2017年9月1日の記事だから「最新版」だ。
今の韓国人の多くは、サッカーにおいては日本を「永遠のライバル」と考えている。
それは日本のマスコミも同じ。
日韓戦ではよく韓国を「宿命のライバル」なんて表現している。
どっちも互いをライバル視しているのだ。
でもどちらかといえば、韓国のほうが日本を強く意識している。
もうすぐノーベル賞の発表がある。
この時期になると韓国の新聞では、「日本人の受賞者はこんなのいるに、韓国ではまだ0人」といった記事がよく出る。
日本ではノーベル賞での日韓戦はない。
くわしくはこちらの記事を↓
韓国は日韓戦となると異常な執念を燃やす。
日本が相手となると、韓国代表選手は100%以上の力、120%の力を出すことができる。
サイヤ人がスーパーサイヤ人になるみたいな。
これからサッカーでの日本への強烈なライバル心について書いていこうと思う。
永遠のライバル同士の戦いは1954年にはじまる。
韓国が日本戦になると闘志が燃え上がるのは、日本に支配された記憶があるから。
日本の統治は1910年から1945年のおよそ35年間。
だから1954年というと、韓国が解放されてからまだ10年もたっていない。
このときの韓国代表選手や監督は、みんな日本の支配を直接知っていたはず。
サッカー日韓戦の歴史の中で、韓国が日本に対してもっとも闘志を燃やしたのはこの試合かもしれない。
その史上初の日韓戦は日本でおこなわれた。
日本へ向かう韓国代表に対して、韓国の大統領はこんな言葉をかけている。
「日本に負けたら、生きて帰って来るな」
東京新聞にそのことが書いてある。
五四年のスイスW杯予選で日韓が東京・神宮競技場で初対戦した時、李承晩大統は「負けたら玄界灘に身を投げろ」と選手団を送り出している。
「海に身を投げろ」というのは、「自殺しろ」ということと同じ。
この試合は韓国が勝ったから、英雄として韓国に戻ることができたけど。
ちなみに、この李承晩(りしょうばん)大統領が「李承晩ライン」という線を引いて、現在の竹島問題をつくりだした。
日本へのライバル意識は、韓国代表選手よりも李承晩大統領のほうが強かったかもしれない。
サッカーのフリーキックには、直接フリーキックと間接フリーキックがある。
同じように(?)、韓国からの見方では、サッカー日韓戦にも「直接」と「間接」がある。
日本と直接試合をしなくても、韓国は間接的に日本と競い合うのだ。
そんな韓国人にオランダ人のヒディングが怒った。
ヒディングは2002年のワールドカップで韓国代表の監督をしていた。
韓国を4位に導いたことで、韓国の国民的英雄になった。
ヒディング(ウィキペディアから)
このヒディングが韓国人のある言葉を聞いて「ありえない」とあきれている。
それは、韓国代表がフランス代表と試合をする直前のこと。
この試合の前にフランスは日本と試合をしていて、日本はフランスに0-5で惨敗していた。
この結果を受けて韓国代表の関係者が言った言葉がヒディンクを怒らせる。
日本がフランスに0対5で負けたから、それより少ない点差であれば負けてもいいという話がでているらしい。ありえない話だ
「ヒディング自伝 韓国を変えた男(文藝春秋)」
韓国代表が直接戦うのはフランス。
でも韓国は、フランス戦をとおして間接的に日本と競っていたらしい。
フランスに勝つか負けるかより、「日本より上か下か?」ということが韓国人にとっては大事なこと。
仮にフランスに負けたとしても、日本より少ない点差なら、韓国のプライドはたもたれる。
日本を異常なまでにライバル視する韓国人にとって、これは常識的な考え方だけど、オランダ人のヒディングからしたら理解不能だ。
2017年8月31日に、日本代表はオーストラリア代表と試合をおこなった。
日本はこれに勝てば、ワールドカップ本大会出場が決まる。
その意味では負けられない試合だった。
一方、韓国もこの日イランと試合をおこなっている。
韓国もこれに勝てば、ワールドカップ本大会に出場できる。
こちらも勝たねばならない運命の一戦。
「これに勝てば、ワールドカップに行ける!」という点で日韓は同じ状況だった。
でも、試合結果は正反対。
日本はオーストラリアに2-0で勝って、ワールドカップ行きのチケットを手に入れたけど、韓国はイランに0ー0で引き分けてしまう。
韓国はこの試合で、ワールドカップ出場を決めることができなかったわけだ。
翌日の中央日報の記事(2017年09月01日)がこの試合を伝えている。
「韓国はイランに引き分け、本大会出場を決めきれず」と書くのではなくて、日本を引き合いに出している。
これが記事のタイトル。
この記事で「永遠の隣国でありライバルの韓国と日本」という表現を使っている。
直接戦ったのはイランなんだけど、どうしても’日本’を記事に入れたいらしい。
そんなのイランのだけど。
こんな感じで「韓国と日本」を強調している。
韓国と日本、両国の「ロード・トゥ・ロシア」の変曲点はまさにこの第9戦だった。同じ日に同じヤマ場を迎えた両国の運命は試合一つで大きく変わった。日本はすでに本大会行き確定で余裕を持って最終戦に臨む一方、韓国は最終戦に背水の陣を敷いて総力を尽くす状況に直面することになった。
でも、この記事を見た日本のネットユーザーの反応は違う。
韓国をライバル視する人が日本では少ない。
もう韓国のライバルはイランだよなw
永遠の隣国はまあ仕方ないとしても、ライバルだと?
だよな。日本のライバルはオーストラリアだよ
実際、ここ5回の日韓戦の戦績は、日本の2勝3分けで1度も韓国に負けていない。
加えて8月31日にオーストラリアを破ったときの日本代表は強かった。
それに対してイランと引き分けた韓国代表は、「あれ?こんなもんだっけ?」という感じ。
ボクはこの試合を後半から見ていた。
その途中で、イラン代表の1人がレッドカードで退場したことを知った。
つまり、11人対10人で試合をしていたのに、まったく気がつかなかった。
数的優位を保ったまま、試合は引き分け。
この結果に韓国のサポーターは大激怒。
ここ数年、日本は韓国に負けたことがない。
それに8月31日の試合を見ると、「日本のライバルはもう韓国ではない」という言葉に説得力が出てくる。
今の日本人に「今の日本のライバルは?」と聞いたら、韓国よりも「オーストラリア」と答える人のほうが多いと思う。
そしてサッカー日韓戦についても、日本が韓国に勝つことより、「日本の選手がケガをしませんように」と願う人もたくさんいる。
「サッカー日韓戦」と入力して検索すると、「サッカー日韓戦 乱闘」や「サッカー日韓戦 乱闘 動画」と出てくるのが現状だ。
「日韓は永遠のライバル」という図式は、過去形になりつつあるように思う。
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