いま日本で、「第3次韓流ブーム」が起きているらしい。
それをしめすものとして、「KCON(ケイコン)」がある。
知ってますか?KCON。
ボクは初耳。
KCONとは世界最大級の韓流イベントのこと。
そのイベントで韓流ドラマや映画などが紹介されて、有名K-POPアイドルのコンサートもおこなわれる。
そこには慰安婦問題も竹島問題もない。
韓国は、オリンピックや国連の場で自分たちの主張をアピールすることはあっても、こうした韓流イベントでは一切それをしない。
そのへんはTPOをわきまえている。
というか、損得をしっかり計算している。
このKCONは日本をとても大事にしているらしく、ホームページには「韓流発信の地でもある日本から始まります」とファンにアピールしている。
日本で最近よく聞くチーズタッカルビをつくったり、SNS用のハングル文字を学んだりする場もあったとか。
日本のファンに、韓流の持てるすべての力をぶつけている。
まるで「総力戦」だ。
総力戦ってのは、高校の世界史で習うこと。
総力戦
軍事力だけではなく、経済力、政治力や国民動員力など、国家の総力をあげてたたかう戦争。
第一次世界大戦ではじめて使われたことば。「世界史用語集 (山川出版)」
韓国の総力をあげてたたかう韓流イベント・KCONは、4月13、14、15の3日間にわたっておこなわれた。
朝鮮日報の記事(2018/04/16)によると、KCONは大成功に終わる。
なんせ韓流はいま、日本でブームだから。
入場者が6万8000人と集計された」と明らかにした。日本で初めて開催された2015年のKCON入場者数1万5000人に比べると4.5倍の増加で、過去最大の入場者数だ。
日本に再び韓流ブーム、韓流フェス「KCON」に6万8000人
3年間で4.5倍増というのはすごい。
それがホントならね。
日本で韓流イベントがおこなわれて「~人のファンが殺到した!」といった報道が流れると、ネットでは決まって「で、ホントは何人?」とささやかれる。
それは今回もそれは同じ。
ネットの反応を少し見てみよう。
・カメラさん、もうちょっと引いて全体を見せて
・また動員か
・なんか合成っぽい写真だな。
・合成とは思わないけど、奥行きが無さすぎるw
・NHK大河の戦闘場面で人数を多く見せる手法だよな
・画像を見る限り200万人は来てるな
まー、匿名で書きこんだ無責任なコメントではあるけれど。
でも韓流イベントには、こんな「前科」がある。
2013年に東京ドームで、アイドルグループの「2PM」がコンサートをおこなったときのこと。
2PMの所属会社「JYP」が「日本でのコンサートは大成功。東京ドームはファンで埋まった。ほれこれ見てみ」とコンサートの様子を映した写真を公開した。
でも、これを見た韓国のファンが首をひねった。
「あれ?これ、コピペしてね?」
この指摘は大当たり。
この写真は、実は加工されていた。
同じファンが同時に複数いるという超常現象が起きていたのだ。
それがこれ。
ドッペルゲンガーじゃないんだから。
むしろ、なぜこれで気づかれないと思ったのか?
画像は国民日報の記事(2013.04.24)から。
조작해놓고 거짓말… 2PM 도쿄돔 콘서트 ‘엉터리 사진’ 망신
「操作しておいて嘘… 2PM 東京ドームコンサート ‘でたらめ写真’ 恥さらし(機械翻訳)」
「 ‘でたらめ写真’ 恥さらし」って、韓国のメディアは容赦ない。
韓国のファンに突っ込まれた所属会社のJYPは全面降伏。
「韓フルタイム」の記事(2013年4月24日)から。
韓国の2PMファンは、「企画会社の不必要な作業が成功したコンサートを笑いの種に変えた」、「北朝鮮の加工写真を見ているみたい」などと皮肉り、JYPを批判した。
写真がネット上で急速に拡散し騒動が大きくなると、JYPは問題の写真を配布した経緯について釈明、謝罪した。
全面降伏しても、無条件降伏はしない。
JYPはこの写真について、補正作業の過程で発生したと説明する。
でもプロの写真記者から「補正作業でこのようなことは起こりえない」と、無慈悲な一撃をくらってしまう。
こういうことをするから、「日本でいま韓流がブームに!」という記事の信用性もなくなる。
「韓流」という言葉は台湾で生まれた。
話をKCONに戻す。
日本の大惨事、いや違った、第3次韓流ブームについては、韓国の東亜日報も取り上げていた。
今回のケイコンには、2015年の日本初のケイコン(観客数は約1万5000人)の4.5倍に達する人員が殺到した。
この記事は「韓流はとても多くの日本人を魅了した!」という内容で、朝鮮日報の記事と変わらない。
「2015年の日本初のケイコンの4.5倍に達する人員が殺到した」というところも同じ。
それに対して日本のネットユーザーは「もうちょっと引いて全体を見せて」「合成っぽい写真だな」と、人数の水増しを疑っていた。
でも、今回のポイントは写真ではない。
これを見てほしい。
2015年のKCONの宣伝だ。
で、これが2018年のもの。
さて、気がつきましたか?
2015年のKCONは4月22日の1日だけ。
でも今年のKCONは、4月13、14、15日の3日間おこなわれた。
1日の入場者数と3日の合計人数を比べたら?
そりゃ3日間のほうが多いでしょ。
比べるなら、せめて3で割らなきゃ。
1日当たりの入場者数だと、2万2700人になる。
2015年のKCONと比べたら約1.5倍増。
だったら、こっちの数字を書けばいい。
でもそれだと、韓国のマスコミにとって都合が悪い。
「日本で韓流が大人気!」という記事を書かないといけないのに、1.5倍増だとパンチが弱い。
「4.5倍に達する人員が殺到した」という方がいい。
でも、数字をつくるわけにはいかない。
それで「ウソをつかない範囲で、なるべく読者に強い印象をあたえたい」と考えたら、「3日間」というのは無視して、単純に3年前のKCONと比較したほうがいい。
この書き方は公平ではないけど、効果的ではある。
「1.5倍増」と「4.5倍増」では、読者にあたえる印象がまるでちがう。
もちろん、これはボクの推測。
でも、「3日間」という数字を出さなかった理由としては、これが一番自然だと思う。
日本ならこれはない。
日本の新聞は情報の正確性を重視するから、こんなトリックはしない。
「2018年のKCON(3日間)」とか、どこかでその数字を出すだろう。
ある意味、これこそが韓流(韓国式)だ。
なーんてね。
「日本の新聞は情報の正確性を重視するから、こんなトリックはしない」なんて書いたけど、実はそうでもない。
2014年6月17日の朝日新聞にこんな記事があった。
「嫌中憎韓」ブーム、出版界から「これでいいの?」
「これでいいの?」と不安の声が上がるほど、日本では「嫌中憎韓」がブームになっていたらしい。
その根拠として、中国や韓国を批判する本がとても売れていることをあげている。
今年上半期、新書・ノンフィクション部門の週刊ベストセラーリスト(トーハン)には「韓国人による恥韓論」「犯韓論」など両国をテーマにした本が7冊、トップ10入りした。
これを読んでどう思いましたか?
ボクは「上半期の売り上げトップ10のうち、嫌中憎韓本が7冊も入っているのか!」とビックリした。
でも、実際はぜんぜん違う。
「上半期にベストテン入りした全240冊のうち、嫌中憎韓本が7冊あった」ということだった。
読者が正しい情報を得るためには、「240冊」という分母は必要なはずだけど、でもそれだとパンチが弱い。
読者に「いまの日本では、嫌中憎韓はすごくブームになっている」と思わせるためには、240冊という数字は出さない方がいい。
「ウソをついた」と言われない範囲で数字を操作して、読者に強い印象をあたえる。
くわしいことはこの記事をご覧ください。
これでは、先ほどの韓国のマスコミと変わらない。
こういう記事があったから、日本で嫌中憎韓が流行っているという報道を見ても、「実際のところは、それを見て受けた印象の24分の1ぐらいだな」と思うようにしている。
韓流ブームもそんなものだったりして。
こちらもどうぞ。
ブームには仕掛け人がいるものです。地上波でデビュー前の海外音楽グループを紹介している日本のテレビ局。逆の立場で考えればどれだけ異常な事なのか理解ができます。
そういえば日本でもデモの参加人数を誤魔化す案件が最近あったようです。信頼性そのものに関わるから誤魔化しはやめた方が良いですね。
コンサートやイベントの水増しなんて大したことはありません。
でもデモの場合は、それを民意の根拠としているので正確性が重要になります。
「主催者発表では~」とマスコミは報道しますけど、マスコミも人数を計算して発表してほしいですよ。
アジア圏の中で日本人だけがブームだと思ってる文化後退としか・・普通に考えてヨーロッパやアメリカが
ガンガン新しい発想してくなかで日本だけが韓流ブームなんて言葉に踊らされて世界の流行から外れていってる
金儲けのための偽ブームに踊らされてる周りを見ると右向け右でとってもモブってるよな。
ボクはこういうポップカルチャーのことは分かりませんが、韓流では実際以上に「盛っている感」があります。
韓流で食べている人は、いまの第三次韓流を絶対に失敗させたくないのでしょう。
でも、BTSが原爆Tシャツで失敗してしまいましたね。