【最悪の日韓関係】辛ラーメン売れ残りに韓国側の反応は？

これは20年ぐらいまえ、インドのコルカタ（旧カルカッタ）を旅行したときに泊まった安宿の写真。

真ん中にいるのは韓国からトルコまで旅行していた韓国人の女の子で、青い寝袋にくるまっているのは南京虫に襲われることを極度に恐れていたから。
この韓国人はホームシック対策として、下のものをバックパックに忍ばせていた。
韓国へ帰りたくなったら、韓国が恋しくなったら、これを食べてガマンするつもりだった。

辛ラーメンのことは知っていたけど、これが韓国国民の魂のよりどころやアイデンティティーになっているとは思わなかった。
まあこの韓国人だけかもしれないけど。

最近では日本でもよく見かける韓国の辛ラーメン。
このまえ「50年に一度」と言われる巨大台風・19号が日本を襲ったとき、人びとは食べ物を確保するためにスーパーやドラッグストアに駆けこんだ。
でも時すでにお寿司。
商品はすでに消えていて、ガランとなった商品棚を見て放心状態になった人は多いだろう。
特にカップラーメンが人気で、関東では売り切れが続出。
そんな絶望をはね返して、辛ラーメンはそこに存在し続けている。
でもそれは消費者に素通りされた結果で、辛ラーメンの不思議な存在感がネットで話題になった。

ようするに、「辛ラーメンだけが売れ残った」ということ。

この光景が心に刺さった人も多くて、ネットでは、辛ラーメンだけが取り残された理由についての議論がわき上がっていた。

#台風19号確かにヤバそ！Σ(×_×;)#辛ラーメンだって美味しいのに… pic.twitter.com/OCtFvwFbGR

— tbreak＠ゆきんこ($4.50)feat.ドロセン (@tbreak0120) October 11, 2019

いま日本製品の不買運動をおこなっている韓国でも、これが注目を集めた。
この写真を見て、「日本人は台風で国がめちゃくち集めたゃになっても韓国製品は買わない。私たちもそうしよう」と拳を固くにぎる人がいれば、「辛い食べ物に慣れていない日本人に辛い韓国ラーメンは非常食に合わない」と食文化の違いに理解を示す人もいる。

ボクも辛ラーメンを食べたことがあるけど、あれはかなり辛くてご飯や水が必要になる。災害時の非常食で激辛ラーメンはノーサンキュー。

辛ラーメンが取り残された理由は分からないけど、どうでもいいことだ。と思ったのだけど、韓国ではこの事態をわりと深刻にとらえていた。

全国紙の中央日報がコラム（2019.10.15）でこう書いている。

なぜ韓国ラーメンだけ残ったのか、本当に韓国ラーメンだけ残ったのか、写真だけでは判断が難しかった。

【グローバルアイ】日本台風と時ならぬラーメン論争

すげーミクロなグローバルアイだな。

韓国ラーメンだけが売れ残ったことより、このコラムでは、こんなくだらない論争がぼっ発することが現在の韓日関係を象徴していると理解した。
いまの関係は国交正常化以来、最悪と言われるほど悪化しまくり。
韓国には反日、日本には嫌韓感情が満ちているから、小さなきっかけがあればすぐに対立へと発展してしまう。それがまさにいまの韓国と日本。

そして大げさに思い悩むのが昔からの韓国。

韓日関係に精通した知人は「最大の問題は政治家らの争いではなく、『戻れない橋』を渡っている両国国民の反目」と懸念する。

いまの対立は韓日の政治家から「国民 vs 国民」の争いに拡大してしまった。
そうは言っても、韓国の不買運動と辛ラーメンの“不買”では理由も背景もまったく違うのだけど。

とにかくこうなったのはムン大統領と安倍首相のせいらしい。

リーダーがためらう間に両国国民間の感情の乖離はこのように『怪物』のように大きくなっている。

辛ラーメン売れ残りの背景にはこんな怪物がいたとは。

最近、知り合いの韓国人が、「日本では嫌韓感情が高まっているけど、若い人たちの間では韓国の食べ物やコスメ、アイドルは人気があるとマスコミ報道で知りました」と話していた。
最悪の関係にあって、いまの韓国にとっては日本での韓国文化の人気が最後の希望だ。
韓国側はあの写真で辛ラーメンと韓国文化を重ねたのかもしれない。
「韓国嫌いは一般の日本人にも広がっている」という認識から、辛ラーメンのように韓流モノも日本人から見向きもされなくなることを韓国は心底こわがっているのでは？
韓国文化だけがぽつんと取り残される光景は韓国人の背中を冷やすはずだ。