終わらない日韓の歴史問題 真の解決は日本の「歪曲禁止法」の制定?

目次

ある韓国人のなげき

SNSを見ていたら、ある韓国人がこんな投稿をしているのが目に入った。

「最近、韓国では慰安婦問題についてネットで語ることができなくなっています。
6月11日から施行された『慰安婦被害者法』の改正によって、慰安婦被害の事実を否定・歪曲したり虚偽事実を流布したりすると、最大5年以下の懲役または5000万ウォン以下の罰金が科せられます。
結局、政府や主流メディアが『正しい歴史』だと決めたことに異議を唱えられなくなったということです。
これが民主主義国家のやることでしょうか。」

ため息が聞こえてきそうなメッセージだ。

この人が言うとおり、韓国では先月、「慰安婦被害者法」の改正法が施行され、元慰安婦に関する「虚偽事実」を広めた場合、5年以下の懲役、または約530万円以下の罰金が科されることとなった。

韓国ではこれまで、保守系団体が慰安婦問題について、政府見解に反する説を主張したり、元慰安婦を侮辱するような言動があったことが問題視され、今回の法改正につながったという。

「虚偽」とは何か?

問題は何を「虚偽」や「侮辱」ととらえるかだ。
日本政府は慰安婦問題について道徳的な責任があったと認め、謝罪して約10億円を拠出した。
しかし、慰安婦の「強制連行・性奴隷」説については、根拠がないため事実とは認めていない。
韓国では、この見解は歴史の歪曲や否定になるはずだ。
それをネットに書き込むと罪に問われ、500万円以上もの罰金を科されたらたまらない。

隣国の動きに日本のネット民の感想は?

・魔女裁判でも始めるのか、言論統制を始めるのか
何とも生きにくい社会を作りにいってるな
・虚偽の内容が政権や時代で変わっていくんだろうな
・虚偽の虚偽を罰せよ
・「主に親に売られた」とか犯罪になるんですよね
・どの件でしょうか
案件が多すぎてわかりません

日本の立場からすると、ネット用語の「事実陳列罪」が現実になった形で、驚きを禁じえない。

ある韓国人が唱える歴史問題の「真の解決法」

慰安婦問題は2015年の日韓合意によって、「最終的かつ不可逆的に解決」されたことが確認されている。
韓国ではさまざまな問題が発生していても、それは国内問題だから、日本がアレコレ言うべきではない。
(韓国でネットに日本政府の見解を書き込んだら、逮捕されてしまうのだろうか?)

別の日、SNSで、ある韓国人が歴史問題の「真の解決」のために、日本も同じ内容の法律を制定するべきだと主張しているのを見て驚いた。
まさか、日本に飛び火するとは思わなかった。

その人は、日本が過去に何度か謝罪したことは認めていたが、それはすべて「虚偽」で真実味はなかったという。
2015年に当時の安倍首相が謝罪しても、日本政府は「性奴隷・強制連行」説を否定している。

彼から見ると、日本は自分の言葉を態度で否定しているから、本当の誠意が伝わらない。
そのため、日韓の歴史問題を解決するためには、日本は次のようにするべきだと提案した。

「사과를 했다면 그 사과를 부정하고 피해자를 조롱하는 행위도 막았어야 합니다.
일본의 관련 법제는 아직 선언적 수준에 가깝고, 전쟁범죄 부정이나 피해자 조롱을 실질적으로 제재하는 장치로 보기 어렵습니다.」
(謝罪をしたのであれば、その謝罪を否定し、被害者を嘲笑する行為も阻止すべきでした。
日本の関連法制度は依然として宣言的なレベルに近く、戦争犯罪の否定や被害者の嘲笑を実質的に制裁する仕組みとは言い難いのです。)

日本も、韓国のような法を導入するべきだというのだ。

歴史問題がエンドレスなわけ

この投稿は韓国の人たちには好評で、「いいね」をする人は三桁を超え、「そのとおり!」と賛同する人も多かった。
たしかに、この意見はあちらの国民感情に合っていると思う。

しかし、この問題は「すでに解決済みである」というのが日本の立場で、民主主義の根幹である「表現の自由」を簡単に法で規制することはできない。
つまり、そのような法規制は絶対に不可能だ。

日韓の歴史問題は、最終的な解決を約束しても結局は解決しないから、いつまでたっても終わりが見えない。

 

 

韓国 「目次」 

【慰安婦合意の舞台裏】日本が韓国に譲歩に譲歩を重ねた結果…

【価値観の違い】約束・ルールの日本人と情・正義の韓国人

李大統領の“豹変” 「慰安婦問題に固執するな」と米が韓国を圧迫

慰安婦問題:「正義のため」は韓国ではなく、日本のセリフ

最終的な解決…。慰安婦合意から5年、韓国のむなしい現状

韓国民と慰安婦問題 日本との約束を守ると「売国奴」に

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。
また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • ソクラテスが言いました。 “悪法も法である”
    少数の韓国人はこの法律を悪法だと考えていますが、すでに法律が施行されているため、法律に反する言動をした場合は処罰されるので、口を閉ざすことになりました。日本軍慰安婦の真実を伝えていた金炳憲氏は、現在拘束されています。
    7月7日から情報通信法が改正され、施行されました。韓国人はこの法律を「口を塞ぐ法律」と呼んでいます。虚偽操作情報(フェイクニュース)を根絶するために、故意的・反復的な拡散に対して損害額の最大5倍の懲罰的損害賠償と最大10億ウォンの過料を科すことが主な内容です。
    一見すると、フェイクニュースを根絶する健全で強力な法律のように見えますが、そのフェイクニュースを判断する主体が誰かによって、本物が偽物と判断されて処罰される可能性があるという問題があります。何よりも、自由な考えを表現できないことが自由民主主義の体制に合わないのです。 アメリカもこの法律の施行を何度も警告していますが、結局施行されてしまいました。
    アメリカは日本帝国を滅ぼした後、韓国を独立させて建国を助け、6・25韓国戦争では5万人以上の自国の若者の命を捧げて大韓民国の自由民主主義を守った国です。現在、韓国は非常に危険な状況にあります。

  • 歪曲やヘイトの基準が、結局は「自分にとって都合が悪いかどうか」になって恣意的になっているため、韓国でも大きな問題になっていますね。
    これでは、政権に反することは言えなくなってしまいます。
    民主主義にとって大きな危機ですが、それも言えない雰囲気があると思います。

    https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/07/10/2026071080136.html

コメントする

目次