【韓国の敵は韓国人】関係復元を吹き飛ばしたドイツの“少女像”

最近は「戦後最悪」という言葉とセットになった韓日関係。
新型コロナの感染拡大の影響で、日本は韓国に対して入国制限をしていたけど、それが７カ月ぶりに解除され、韓国からの入国が認められることとなった。
当たり前のことだけど、これは韓国を「狙い撃ち」にしていたわけではなくて、日本は73カ国に同じ対応をしていた。

とにかくこれで、日本に行かないと仕事にならなかったビジネス関係者や、任期を終えても交代できなかった駐在員は安どのため息をつくことができたわけだ。
停滞していた企業活動が動き出しただけなのに、いきなりこれを「国家間の関係改善のスタートにすべし！」と鼻息を荒くするのが韓国という国。

韓国経済新聞／中央日報日本語版の社説（2020.10.10）

１９６５年の国交正常化以降で最悪となった韓日関係が緩和する兆候を見せている。８日から両国間で「ビジネス関係者の特別入国手続き」が施行されたからだ。（中略）我々は両国の今回の協力的な措置を歓迎する。韓日両国は過去の問題で対立してきたが、冷静に見ると切り離せない関係だ。

韓日ビジネス入国制限緩和は関係復元の出発点

入国制限の緩和は韓国企業に対するもので、日本政府は韓国ムン政権に対しては何も態度を変えていないはず。
なのにパリパリ（早く早く）気質の韓国の人たちはせっかちで、こんな大げさな表現を使って韓日の距離を一気に縮めようとする。

生活慣習や情緒など文化的レベルでも、相互依存性が高い経済分野、さらに北東アジアの平和という安保レベルでも協力が避けられない。地政学的な運命を共有している。（中略）韓日両国はさらに一歩踏み込んで各分野で断絶した交流を再開し、正常な関係を復元することが求められる。

“復元”のタイミングとして、韓国的にはいまが最高だ。
「極右政治家」として韓国社会で嫌われた安倍氏は首相の座を菅新首相にゆずったし、日本では『梨泰院クラス』『愛の不時着』などの韓流ドラマが人気を呼んでいて、「最近は両国国民の間で反日・嫌韓感情が徐々に緩む雰囲気が感知されている」と期待を込めて書くけど、それはどうかな。

さらなる関係改善のため、韓日は互いに障害物を排除しなければいけないと指摘した中央日報は、日本の「輸出規制のような経済的圧力を撤回するのが正しい」と譲歩を求める。
韓国理論はいつもそうだけど、過程はいいとして結論がおかしい。

関係悪化の最大原因は、慰安婦問題と元徴用工問題で韓国政府が日本との約束や国際法を守らないことだ。
排除すべき障害物はまさにそれで、韓国側が違反状態を是正すること以外に関係復元の出発点はない。
ここをあいまいにして飛び立っても、すぐにどこかへ不時着してしまう。

「友好的な関係が何よりも重要だ」、「今がまさにその時だ」と韓国側は前のめりになるのだけど、その気運に冷水をぶっかける動きがドイツで発生。
慰安婦問題は日韓両国が対話を重ねて、最終的な解決で合意したにもかかわらず、韓国の市民団体がベルリンの公共の場で「平和の少女像」の設置という反日活動をおこなったことが発覚した。

前から海外での慰安婦像の設置を認めていなかった日本政府が、この合意違反を見過ごせるワケない。

韓国紙ハンギョレの報道（2020-10-09）