【戦犯旗・戦犯国】台湾人も驚く、韓国VANKの反日運動

 

最近、日本で働く台湾人とうどんを食べに行ったとき、前から気になっていた台湾の『樹木信仰』についてきいてみた。

日本の神道では大きな木には神が宿るという考え方があって、こんなふうにしめ縄が巻かれている。

 

 

でもその台湾人は「台湾では見たことないですね~。原住民ならそういう信仰があると思います」とのこと。
日本では神を「一人、一体、ひとつ、一個」なんて数え方をしないで、「一柱、二柱…」と言う。
この数え方はご神木に由来するという説を彼に話すと、「それ、『鬼滅の刃』の柱と同じじゃないですか!なんで彼らを柱と呼ぶのか分かりませんでしたが、きっとそれですね」とひとりで勝手に納得する。

『鬼滅』の柱の由来については知らんけど、『尊い』という意味で何かつながりがあるかもしれない。

「わたし、あのアニメは大好きです。台湾でも大人気ですよ」と目を輝かせる彼を見ていると、「日本統治」という同じ過去を持つ韓国の反応が本当に不思議になる。

炭治郎の耳飾りが「戦犯旗(旭日旗)に似ている!」という言いがかりのような非難が上がって、韓国版ではデザインが変えられた。
韓国版の制作に携わった韓国の人たちも、この反応は予想外だったはず。
リリースしてから変更するには、それなりの(ムダな)時間や手間、費用がかかるのだから。

韓国社会には反日を「正義」とする考え方があるから、一部の過激な人たちの声に世間が流されてしまう。
でもこういう過激派の要求は歯止めがかからないから、なかなか「終わり」が見えない。

産経新聞の記事(2021/03/25)

この騒動は劇場版だけにとどまらず、同アニメをネット配信した米ネットフリックスに対しても抗議が殺到し、これまた韓国版のデザインを修正したというのだから、もうあきれるほかない。

「鬼滅」にも難癖 旭日旗狩りの波紋 韓国の反日運動団体

 

この『反日運動団体』とは、最近日本でも知られてきたVANK(バンク)のこと。
インターネットなどを通じて韓国の正しい姿を世界中に広めるのが使命。というのだが、これほど積極的に反日活動をおこなっている韓国の民間組織はなかなかない。

VANKは「慰安婦問題や日本海呼称問題など、日本の『歴史歪曲』が、日本と韓国だけの問題ではなく、世界平和に深刻な脅威になる」と主張し、これを全世界に知らせようという「ディスカウント・ジャパン運動 (日本引きずり落とし運動)」を始めている。

Voluntary Agency Network of Korea

 

「戦犯旗」を理由に、映画とネットフリックスの韓国版『鬼滅の刃』で炭治郎の耳飾りを変更させたのも、バンクの“大活躍”があったからこそ。
これは彼らにとっては「正義」だから、ネットフリックス側に抗議したことをバンクは3月6日に堂々と発表した。
こうすると支持やカネが集まるから、反日キャンペーンが止まらない。

「もうあきれるほかない」というこの産経新聞の記者は、バンクの要求がすでに国内を超えたことを知っているのだろうか。

文春オンラインの記事(3/10)

炭治郎の“旭日旗”耳飾りを「オーストラリアでも修正しろ」韓国でも大ヒット「鬼滅の刃」を狙う過激民間団体の正体

VANKはアメリカにも無茶な要求している。
ネットフリックスで放映されている米ドラマ『ベビー・シッターズ・クラブ』に、「日本の戦犯国のイメージが洗浄され、戦争被害者と認識される内容がある」と指摘したバンクは、「ネットフリックス側にドラマの紹介文に、戦犯国家日本の歴史を正しく知らせる説明を入れてほしいと抗議した」と発表。

こういうニュースがヤフーに載って、多くの日本人が目にするから対韓感情が悪化する。
もちろん悪いのは騒ぎを起こした側にある。

 

 

こういう主張を迷惑に思う人は韓国にもいるけれど、それを口にすると『親日派(=裏切り者)』のレッテルを張られるから逆らえない。
それで要求をのんで彼らの思い通りにすると、それが『成功体験』や『実績』になるから、バンクなど反日団体の活動や主張はさらに過激化し、海外にも広がっていく。

以上の話を台湾人にして、感想をきいてほしい。
知人のように、

「それは本当ですか!?炭次郎の耳飾りにクレームをつける台湾人なんていませんよ。韓国の発想は理解できませんね」

ときっと驚く。
そもそも彼はボクが話すまで『戦犯旗』なんて韓国語を知らなかった。
日本を『戦犯国家』と呼ぶことにも、「それはヒドイですね」と拒否感を感じる。
最近の日本の心が韓国から離れていき、台湾と仲良くなるワケがよくわかる。
VANKに批判的な韓国人もいるけれど、文大統領の韓国では残念ながら無力に近い。
いまの韓国を見ていると「悪貨は良貨を駆逐する」になりそうで不安だ。

 

おまけ

いま中央日報日本語版でこんな記事を発見。(2021.03.25)

徐ギョン徳教授、東京五輪旭日旗追放キャンペーンを多国語で展開

旭日旗はドイツのハーケンクロイツと同じ『戦犯旗』で、戦争犯罪に使用された旗は『世界平和』を趣旨とする五輪にふさわしくない。
こうした主張を韓国語、英語、スペイン語、中国語、日本語などで世界に向けてアピールする。

台湾人に感想をきいてほしい。
国際オリンピック委員会(IOC)と同じで問題にしていないはずだ。

 

 

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3 件のコメント

  • > そもそも彼はボクが話すまで『戦犯旗』なんて韓国語を知らなかった。
    > 日本を『戦犯国家』と呼ぶことにも、「それはヒドイですね」と拒否感を感じる。

    聞いたことがないのは当たり前でしょう。「戦犯」というのは「戦争犯罪人」のことですから。あくまで第二次世界大戦後に開かれた戦後処理裁判において有罪とされた「個人」に付された名称です。国家や国旗につけるもんじゃありません。その使い方は一種の差別用語ですね。

  • このような事実と向き合うたびに当惑しています。
    太平洋戦争当時、韓国(当時朝鮮)は日本軍に編入されてアメリカと戦ったが、現在になって旭日旗を戦犯旗というのは、つじつまが合いません。戦争当事国のアメリカは旭日旗を戦犯旗と言わないのに、韓国がそのような主張をするのは、当惑しています.

  • 在日米軍は旭日旗を友好のシンボルとして使っています。
    「戦犯旗」という考え方は韓国だけで通じるものでしょうね。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。