【事実上のＧ８】メンツ重視の韓国政府、やり過ぎて大失敗

文大統領をトップとするいまの韓国政府は、本当にプライドが高くて“見た目”や“格”を重視する。
それはもう不自然なほどに。

ソウル聯合ニュースの記事（2021/06/14）

韓国　事実上「Ｇ８」の位置付けに＝大統領府高官

G７とは世界で最も裕福な自由民主主義国で、国際社会に強い影響力を持つフランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダからなる「Group of Seven」のこと。
「ムン・ジェイン保有国」の韓国はついにこれらと”同格”になったようで、大統領府のパク首席秘書官はテレビ番組で高らかにこう話す。

文在寅（ムン・ジェイン）大統領が主要７カ国（Ｇ７）首脳会議に出席したことについて、「韓国が事実上、Ｇ８に位置付けられたとの国際的な評価が出ている

ちなみにＧ７首脳会議のゲストとして、ホスト国のイギリスから招待された国には韓国のほかインド、オーストラリア、南アフリカ共和国の４か国がある。
そもそも上の評価は政権側の解釈であって、国際社会が韓国をどう見てどう評価したのかは知らん。

ただ、自国の偉大さをアピールする作業は、それを作為的に誇張することもあるから、あとで“演出”がバレるととんでもなく痛々しい。

中央日報日本語版の社説（2021.06.17）

見栄え重視で繰り返される大統領行事のミス＝韓国

まず、「写真１枚で見る大韓民国の地位」というタイトルで政府の公式広報アカウントが公開した、Ｇ７首脳会議の団体写真は都合よく編集されたものだと判明。
文大統領の“映り”をよくするため、南アフリカ大統領をまるごとカットしてしまった。
政府広報が無断でこれをやったというから驚きだ。

招待されて参加した会議の集合写真で、「見栄え重視」のために一国の元首を消してしまう。
あり得ないような外交的非礼を指摘された広報は「担当者のミス」と言い訳するも、「ミスではなく意図を持って編集したのが明白である」と中央日報に一蹴される。

実際、そんなミスなんてあるはずない。
「事実上のＧ８」という韓国の国格を意識してやり過ぎたとしか思えない。
その写真について、大統領府の広報首席秘書官が「文大統領の位置が大韓民国の今日」とコメントしていたのだから。
これはもう始めに結果ありき。
ミスではなくて狙いをもって編集したのがバレたから、「外交欠礼であると同時に国民に向けて赤面するような嘘をついたのだ」と政府は中央日報に怒られてしまった。

それとこの写真にいる国家首脳１１人のうち、文大統領だけがノータイだったという。
この作戦も、「活力があることを見せようというイメージ演出だったのかもしれないが、これも欠礼といえば欠礼だ」と逆効果に終わる。

また、ソーシャルメディアで文大統領夫妻のオーストリア訪問を伝えたときには、オーストリアの国旗でなくドイツの国旗が掲載されていた。
これを指摘されたときの言い訳が「夜勤者のミス」。
もう、韓国大統領府に進歩を期待するのは無理っぽい。

考えられないような失態が何度も続く原因を中央日報はこう分析した。