太平洋戦争が終わった８月15日は日本では終戦記念日で、インドでは独立記念日でお祭り騒ぎの日。
そして韓国では日本の統治が終わって、自由を回復した輝かしい日になっている。
だもんで文大統領は国民に向けてきのう、演説でこんなことを言ったらしい。
FNNプライムオンライン（2021/08/15）
文在寅大統領が式典で演説 日韓の協力の重要性を強調
「民主主義と市場経済という共通の価値を基盤に、経済成長を共に成し遂げることができた」
「日韓両国が知恵を集め困難を共に克服し、隣国らしい協力の模範を示せるよう期待する」
前半はいいとして、後半はナンデスカコレ？
日韓の協力はたしかに重要でそれを強調するのはわかるが、いまの関係が戦後最悪と言われるほど悪化した原因は、控えめに言ってほぼすべて韓国側にある。
現在の日韓関係は１９６５年の日韓請求権協定と、２０１５年の慰安婦合意という二大柱によって成り立っているにもかかわらず、韓国はその二つともひっくり返して国際法違反の状態を生み出した。
その是正を何度も求める日本政府を文大統領は一貫して無視し、このゆがんだ状態を放置してきたことで、いまの戦後最悪の関係が出来上がった。
もし文大統領が本気で関係改善を求めるのなら、問題解決の具体案を作成して日本に示す必要がある。でないとお互い言いたいことを言って平行線をたどり、話し合いにならないのだから。
「期待する」というのは、韓国側の動き出しを待っている日本のセリフ。
行動しないといけない立場の文大統領が、他人事のようなぼんやりしたことを言ってどうするのか？
１５日の演説で文大統領は結局、韓日協力の重要性を強調し「対話の扉を常に開いている」と言うだけで、解決案を示すことはなかった。
文大統領は問題解決の責任を負っているっつーのに、それを日本のせいにして自分は汗をかこうとしない。
そんな無責任で不誠実な態度は２年前の８月15日の演説でもあったから、読売新聞に社説で怒られた。（2019/08/16）
韓国の文在寅大統領は悪化が続く日韓関係の修復に、本気で取り組むのか。具体的な行動をとらなければ、日本側の不信はぬぐえない。 （中略）「今でも日本が対話と協力の道へと進むならば、喜んで手を取る」と強調した。関係悪化の原因が日本にあるかのような言辞は受け入れられない。
韓国大統領演説 関係修復の具体策が見えぬ
でも文大統領はのらりくらり。
日韓協力の重要性を強調するだけで行動で示さないから、翌年に読売新聞は社説でまた批判する。（2020/12/29）
合意の精神を踏みにじる文在寅政権の対応は、不誠実極まりない。日本政府は、国際社会にも理解を広げ、合意が漂流するのを阻止すべきだ。
慰安婦合意５年 「不可逆的解決」が骨抜きとは
でも、ところ変われば見方も変わる。
解決案を提示しないで「対話の扉を常に開いている」と言うだけの「無責任と言わざるを得ない」文大統領について、韓国メディアは「日本に再び手を差し出した」と絶賛。
植民地支配を受けても復讐することなく、韓国は包容力のあるところを見せたとこの記事は報じる。（2021.08.15）
日에 손내민 문 대통령 “선조들 식민지배 겪고도 복수 대신 포용 선택”
大統領を美化する韓国メディアと違って、日本人の反応は冷め切っている。
でも意外なことに、韓国人も文大統領の態度にはムカつきが止まらないらしい。
この記事に「良い」を押したのが１２６人に対して、「ばか（怒り）」は２２３４人と国民の反応ほぼ憤怒で占められている。
「日本と戦う！と言って国民感情を煽（あお）って、ノージャパン（日本製品の不買運動）の国民扇動をしたのに、いまになって日本に媚びを売る」といった気持ちの人が本当に多いのだ。
日本を「盗っ人猛々たけだけしい」と非難し、「我々は日本に打ち勝てる」と国民の反日感情を政治利用しておきながら、関係改善が必要と思ったら笑顔で”手を差し伸べる”。
日本のネットを見ると「すり寄ってきた！」、「丁重にお断りします」、「国際法、条約を守りなさい」とこの演説の受けはかなり良くない。
が、韓国人の反応は激しく、「マジで認知症か？」「卑劣なやつ」「通りすがりの犬がツバを吐く」と日本人以上に厳しい。
目の前の自分の利益を優先し、反日と親日を使い分けて国民を扇動する。そんな文大統領のやり方はすっかり韓国人に見透かされている。
冷笑と怒りという点では違っているけど、文大統領の演説をまったく評価しないということにおいて日韓の国民は一致している。
こちらの記事もどうぞ。
ドイツの“少女像”まで利用するユン氏に、韓国国民「恥知らず！」
コメントを残す