「有用な政策をお知らせする大韓民国政府代表のTwitterです」
そんなキャッチコピーのツイッター・アカウントで、文政権が東京五輪に向けてこんなツイートを投下。
함께 외쳐주세요 #BanTheFlag
“욱일기는 증오의 깃발입니다.”
일본 내 혐한시위 등 ‘헤이트 스피치(혐오발언)’ 현장에서
사용되는 깃발입니다.세계 평화와 화합의 장인 올림픽에
욱일기가 응원기로 사용되어선 안됩니다. pic.twitter.com/6QPVuoin5j— 대한민국 정부 (@hellopolicy) December 6, 2019
この文章をグーグル先生に翻訳してもらって、チョイと手直したのがコレ。
一緒に叫んでください#BanTheFlag
「旭日旗は憎しみの旗です。」
日本国内嫌韓デモなど「ヘイトスピーチ(憎悪の発言)「現場で使用されるフラグです。
世界の平和と調和のオリンピックに、旭日旗を応援で使用することはいけません。
文政権はこう主張しているのだけど、日本や世界の見方は違う。
いまでも漁港に行けばこのデザインの大漁旗があるし、日本でこれは、昔からお祝いの場などで使われていた文化なのだ。
太陽は人類のもので、これをイメージした旗は北マケドニアやアメリカのアリゾナ州など世界各地である。
そして韓国の「旭日旗問題」はとても新しい。
海上自衛隊の艦船がこの旗を掲げて、釜山や済州島に入ったときは問題にならなかったし、このデザインは韓国政府が主催したソウルサミット(2010年)でも用いられたのだから。
そんな点を踏まえて、「特定の政治的・差別的主張である等の指摘は当たらない。」とする日本政府の立場はこの動画で確認されたし。
ただ韓国政府の立場では、これがお知らせすべき「有用な政策」なのは間違いない。
でも、すべての価値観がひっくり返る“鏡の国”の日本では、朝日新聞や産経新聞など全国メディアがこぞって取り上げて、「政府が公然と反日活動をしている!」と衝撃を受けた人も多かった。
これは共同通信の記事(2019/12/9)
ツイートで韓国内の反対世論をさらに高めたい意向とみられる。
韓国政府の広報担当者によると、これまでにも「旭日旗は侵略の旗だ」と投稿。「今後も継続して政府の立場を発信していく」としており「旭日旗は憎悪の旗」と韓国政府
日本国旗に準じた旗を「憎悪の旗」と呼んで、政府が五輪からの追放をアピールするのだから、日本の政府と国民が反発し、険悪な雰囲気になったのは言うまでもなし。
国際オリンピック委員会(IOC)は旭日旗の使用を「政治的な宣伝活動」とは認めず、禁止しなかったのだから、韓国も国内のことは好きにすればいいとして、この場では国際社会の見解を尊重するべきだった。
旭日旗禁止を「一緒に叫んでください」と政府が国民に呼びかけるのは、日本の価値観からしたらチョットあり得ない。
だから日本のネット空間には怒りがうず巻き、”韓国嫌い”を加速させる結果となってしまった。
韓国が敵視する「嫌韓」を自分たちで生産してどうするのか。
在日米軍で旭日旗は日米友好のシンボルとして使われている。(写真は三沢基地)
でも東京五輪が始まると、韓国側(大韓体育会)はIOCが韓国の訴えを認めたと発表したから、日本の武藤事務総長が怒気をふくませこう反論。
「はっきり申し上げるが、韓国NOC会長が、IOCが旭日旗の使用を禁止するといったというのは事実ではない」
コロナ禍でただでさえ東京五輪は大変だったというのに、いらない手間を…。
ただ韓国オリンピック委員会(NOC)の会長が、
「スポーツ外交の大きな成果といえば、今後競技場で旭日旗を使えないようにIOCから文書で約束を取り付けたこと」
と誇らしげに語ったことについては、その根拠を示さなかった。
それで韓国メディアが確認したところ、日本の方が正しかったらしい。
中央日報(2021.08.18)
IOCが大韓体育会に文書を送ったのは事実だが、「旭日旗禁止」に対する言及はなかった。IOCの回答に基づけば、日本側の主張に間違いがないようだ。
韓国体育会長はどのような文書を受け取って東京五輪選手村「李舜臣横断幕」を撤去したか
対日強硬の政府とは距離を置いて、韓日関係を重視する韓国メディアのなかには、旭日旗を「戦犯旗」と呼び、地球上から追放するしようとする動きに、完全にはついて行けないところもある。
文政権に批判的な朝鮮日報は、「戦犯旗」という用語は標準国語大辞典に正式登録されていないことに触れてこう指摘する。
「ここ10年の間に韓国国内で作り出された新造語とみられる。また、法的・学術的に通用する概念でもない。」
「戦争犯罪者」に「旗」を組み合わせるのも不自然だ。
でも韓国企業が国民感情にケンカを売るワケにもいかない。で、こう訴えた。
朝鮮日報(2018/10/06)
だが戦勝国だった米国とは異なり、韓国や中国など日本に侵略された被害国は、旭日旗を見る視線が異なるものになることは避けられない。
なぜ今になって韓国は旭日旗に怒っているのか
韓国はよくこんな感じに、中国を仲間に引き入れるが実際は違う。
韓国が2018年に行った観艦式では旭日旗を拒否したけれど、上の動画にあったように、翌年に観艦式を行った中国は旭日旗を受け入れた。
この旗を掲げた「すずつき」は現地で大人気だったという。
日経ビジネス(2019.6.13)
「すずつき」は10数カ国の艦艇のうちトップクラスの人気で、5000人を超える列ができ、自衛官の皆さんは笑顔で市民との記念撮影に応じていたと報道されている。
旭日旗を掲げた護衛艦を“歓待”した中国
5000人以上の市民が旭日旗をバックに笑顔で写真を撮ったら、韓国では大騒ぎは必至。
観艦式や五輪で禁止するとか、旭日旗をここまで激しく嫌う国は世界で韓国だけ。
その背景には「戦勝国だった米国とは異なり」という意識があるはず。
きょう12月18日は、1965年に日韓基本条約が発効して国交が成立した日だ。
つまり、現在の日韓関係はこのときから始まった。
ただこの間、韓国は「戦勝国」の立場でサンフランシスコ講和会議への参加を希望するも、アメリカやイギリスなどから拒否される出来事があった。
韓国側は、大韓民国臨時政府が日本と戦ったと主張したが、当時の国際社会(連合国)はそれを正式な政府とみなさなかった。
結局、「戦勝国」であることを認められず、平和条約の署名国から外されたことに韓国は「非合理性が犯す非道さの極まり」と激怒した。
くわしいことはここをクリック。
日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約・「戦勝国」としての請
戦勝国だった中国に「旭日旗アレルギー」はない。
韓国人を雇って国に税金を納める日本企業を「戦犯企業」と呼んだり、元徴用工・慰安婦訴訟で日本に賠償を命じるといった、日韓関係を悪化させるいろんな問題の根底には、「戦勝国」になれなかったことへの恨みがいまでもあるように思う。
とはいえ、「一緒に叫んでください。『旭日旗は憎悪の旗』」と政府が国民に呼びかけるのは、さすがに行き過ぎ。
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元々はキソンのパフォーマンスが始まり。