「日本人はとても謙虚で、相手のことをよく考えてくれる!」
来日してから、日本人と接した外国人にはそう感激する人が多い。
でも、人や状況によっては、それがやり過ぎになったり卑屈やイヤミに感じたりして、謙譲の美徳が侮辱のようになることもある。
知人の韓国人女性はワーホリで日本へ来て、東京にある百貨店のコロッケ売り場で働いていた。
日本語はもうペラペラで、店に来たお客さんとは、
「あなた、どこの出身?」
「韓国のソウルです」
「えっ。変わったなまりだと思ったら、外国の方だったんですね」
という展開がたまにあった。
そんな彼女がこの表現には慣れないし、不快になると言ったのが「させていただきます」という日本語。
百貨店では客に対して、特に礼儀正しく対応しないといけないことは分かるが、コロッケ店で「~させていただきます」と、そこまで自分を低くしないといけないのか?
韓国なら「~します」と言えば十分。
客が大事なのは同じでも、店員がそこまでへりくだる必要はない。
「させていただきます」という表現は相手を大切に思い、敬意をあらわす表現なのは分かるけど、この韓国人の感覚からすると丁寧すぎるから、言うのも聞くのもあまり好きじゃない。
韓国では店員と客の関係は日本に比べれば対等だし、韓国語には「~させていただきます」に近い表現はあっても、それと同じ言葉はないらしい。
日本人としては敬意を示したつもりだったのに、韓国人の立場からすると不快になる。
謙譲の美徳が、むしろ侮辱になってしまう例は最近もあった。
THE DIGESTの記事(3/11)
「からかっているのか」栗山監督の“運が良かった”発言に韓国メディアがまさかの苦言!「敵将が我々をもう一度傷つけた」
いま行われているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、韓国代表はサンドバッグが過保護に見えるほど、国民からぶったたかれている。
まず、“格下”と思っていたオーストラリアに、「7-8」のまさかの逆転負けをくらって国民に大きな衝撃を与え、さらに日本戦にも敗北して8強行きがほぼ不可能となる。
しかも、ライバルと見ていた日本には「4-13」の大敗。
これで韓国メディアは「東京惨敗」、「恥辱」、「外信も酷評する大惨事」と大々的に報じて、情けない代表を厳しく責めた。
たとえばこれは朝鮮日報の記事(2023/03/13)
WBC:四球乱発の投手、穴だらけの守備…韓国代表は本当にプロ集団なのか
そして国民はネットに、ここじゃ書けないような侮辱語を書き込む。
この日韓戦の前、栗山監督が「本当に魂と魂のぶつかり合いになる、激しいゲームになるイメージしかない」と話したのはよかった。
でも、試合後の記者会見でのこのひと言が韓国の人たちを刺激した。
「韓国が強いチームであることは分かっていたので必死だった。運良く勝った。失点後にすぐ逆転できて幸いだった」
韓国チームのミスもあって、1点差で勝ったオーストラリアの監督なら「運良く勝った」、「幸いだった」は正しい。
でも、あの日韓戦は一方的な展開だった。
韓国の視聴者が「恥辱」に感じるほどの実力差を見せつけておいて、「運良く勝った」は謙虚を超えてイヤミに聞こえたらしい。
客観的に見ればあの試合で「運が良かった」のは、コールド負けを何とか避けられた韓国だ。
栗山監督は韓国を称えつもりだったのだろうけど、かえって傷口に塩を塗られたように感じる韓国人もいたから、『スポーツ韓国』はこう報じる。
「恥ずべきスコアで負けた韓国を強いチームだと言って、日本の監督はもう一度致命的な打撃を与えたのだ」
これに対して、日本のネットはほぼブーイングだ。
・相手をリスペクトしての発言だと思うのに、なんでそんな捉え方をするのか意味がわからない。
・なに言っても絡んでくる。
・韓国の悪いとこは直情的になってしまうとこ 少しは相手の立場になって考えてもらいたい。
「だって、韓国代表からかうの面白いんだもん!」と、どっかの高木さんみたいなことを言ったら怒ってもいいが、敗者に敬意を払ったのに「敵将が我々をもう一度傷つけた」はない。
…とは思うのだけど、あの言葉は謙虚すぎて、ナイフみたいに感じた韓国側の気持ちもわからんでもない。
実力の差を見せつけた後に「相手は強かった。自分たちは運が良かった」と言うのは過剰な謙遜で、相手にとっては名誉が守られたのではなくて、かえって傷つく。
外国人との付き合いが多いせいか最近は、「~させていただきます」は「~します」で十分だと思うし、日本人の「謙譲」は基本的には美徳だけど、それが外国人にはやり過ぎで、イヤミや侮辱に感じる気持ちもわかるようになってにきた。
韓国メディアは最高の「反日戦士」たちです。彼らは今回のwbc大会を「韓日戦」と見なし、大会取材のコンセプトを決めました。ところが、日本に大敗すると、自分では耐えられないほど腹が立ったのです。朝鮮日報の姉妹紙「スポーツ朝鮮」の記者は怒り、無念で泣き出しました。
そんな異常な心理状態なので、栗山監督がどんな話をしても良く受け止められなかったでしょう。私の考えでは、今大会に出場した栗山監督と大谷選手をはじめとするすべての日本選手は、世界の模範となるような素敵なマナーを見せてくれました。
特にデッドボールを投げたことを謝る意味でお菓子を買ってチェコ選手が泊まっているホテルを訪れた佐々木選手のマナーは美しかったです。
記者が泣き出すというのはよっぽどですね。
まあオーストラリア、日本に負けた後の精神状態だと、何を言ってもどこかから文句が出てたし、仕方ないですね。
記者が泣き出すというのはよっぽどですね。
オーストラリア、日本に負けた後の精神状態だと、何を言ってもどこかから文句が出てたでしょう。
日韓戦は熱くなるので、韓国代表が弱くなると日本にとっても良いことではないです。