江戸時代に鎖国をしていたのは日本だけじゃない。
同じ時代、お隣さんの朝鮮も日本以上に厳しい鎖国政策をとっていたのだ。日本はオランダとは貿易をしていたが、朝鮮はヨーロッパの船が入ることを一切認めていなかった。
1653年、長崎に向かっていたオランダ船が嵐で流され、朝鮮の済州島に漂着し、船員のオランダ人たちは朝鮮の役人に捕まえられる事件が発生する。
その中の一人、ヘンドリック・ハメルは13年間も朝鮮に幽閉され、日本に脱出してなんとかオランダに戻ることができた。彼は朝鮮で見聞きしたことを『朝鮮幽囚記』という本にまとめて、謎の国だった朝鮮をヨーロッパに初めて紹介した。
これはとても画期的なので、それを記念して、ヨーロッパの韓国学界には彼の名前を冠した賞がつくられた。しかし、最近それがなくなったと韓国の全国紙『中央日報』が報じている。(2025.06.23)
「朝鮮人は嘘が上手い」…ハメルの名前、欧州学術賞から除外
ハメルは『朝鮮幽囚記』の中で、当時の朝鮮人がたばこを好きで、「子どもも4、5歳になればたばこを吸う」と書いている。この部分は、今の韓国人が見ても特に問題にはならないだろう。
当時の朝鮮では国王の権威が絶対だったが、国全体が「中国人の支配下にある」と指摘した部分は、不快に思う人もいるはずだ。
しかし、『朝鮮幽囚記』の中で大きな問題は、ハメルが朝鮮人についてこんな見方をしていたこと。
「彼らは盗みをしたり、嘘をついたり、だましたりする強い傾向があります。彼等をあまり信用してはなりません。他人に損害を与えることは彼等にとって手柄と考えられ、恥辱とは考えられていません。」
韓国では、このような「嫌韓的」な記述が前から問題視されていて、最近、欧州韓国学会の総会で「ヘンドリック・ハメル賞」の名前を「AKSE賞」に変えることが決まった。
ドイツの大学で教えている韓国人の教授は、「ハメルは記念すべき人物ではなく、批判的に見直すべき対象だ」と指摘する。
ハメルの不名誉な評価は韓国でわりと有名らしく、メディアでも何度も取り上げられている。
たとえば、これは朝鮮日報のコラム『萬物相』だ。(2023/05/07)
世界の各国では、犯罪件数トップは「窃盗」だが、唯一韓国では「詐欺」が1位を占めている。しかも、毎年急増する勢いだ。
「詐欺大国」大韓民国
この時の韓国は次のように、「ウソ」が大きな社会問題になっていた。
・詐欺の件数は、2011年の22万件から2020年には35万件に増え、10年間で60%も増加した。
・経済協力開発機構(OECD)の加盟国の中で、韓国は詐欺の犯罪率が1位だった。
・詐欺が多発する理由として、「他人をだまし、うそをつくことを大したことだとは思わない文化」を指摘する国民も多い。
・世界各国を対象にした調査では、「ほとんどの人が信用できる」と答えた人の割合は、スウェーデン(62%)や日本(39%)に比べ、韓国は27%と低かった。
・「10億ウォン(約1億円)をもらえるなら、犯罪を犯して1年間刑務所に行ってもいいか?」という質問に対し、韓国の高校生の55%が「それでも構わない」と答えた。
・政治家は国民をだまし、スポーツ選手は八百長をやる。入試では学歴や資格などの「スペック」をごまかす。
コラムニストはこんな現状を指摘し、ハメルが見た17世紀の朝鮮と現在の韓国がどれだけ違うのだろうかと嘆く。
また、韓国メディア『ペンアンドマイク』のコラムも同じことを書いている。(2020.10.22)
[황인희 칼럼] 우리 국민은 과연 믿을 수 있는 사람들인가?
韓国国民は果たして信頼できる人たちなのか?(機械翻訳)
この時の政権は、前政権が不正なことをしていたと糾弾し、「きれいな世の中をつくろう」という国民の気持ちに応えるかたちで成立した。それにもかかわらず、政権にいる人たちとその家族が不正を犯し、あきれるような言い訳をしている。政権の支持者たちも、「それがどうした」と開き直っている様子を見て、コラムニストは「韓国国民の道徳性だけでなく知力を疑わざるを得ない」と嘆いている。
そして、詐欺などウソに関する犯罪の発生件数が、韓国で過去最多となったことを受けて、次のように書かれている。
‘훔치고 거짓말하며 속이는 경향’, ‘남을 속여 넘기면 그걸 부끄럽게 생각하는 게 아니라 아주 잘한 일로 생각하는 품성’이 우리 민족의 DNA에 자리잡고 있다가 다시 고개를 든 것이 아닐까 하는 생각을 더 절실히 하게 됐다.
「盗み、嘘をつき、だます傾向」、「他人をだましても、それを恥ずかしく思うのではなく、とてもよくやったと思う性格」が韓国民族のDNAに定着しているのではないかという考えをさらに強くするようになりました。(機械翻訳)
ハメルの言葉は韓民族に対する正確な評価かもしれない、という考えがコラムニストの頭から離れないという。
前にSNSで「韓国で正直者はホームレスになる」という、韓国人の書き込みを見たことがある。
ハメルの名前を削除することはとても簡単だ。しかし、「嘘をつくことが多くて信頼できない」という、17世紀の西洋人の指摘を過去のものにするのはむずかしそうだ。
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