ネット上を徘徊していたら、ある外国人がこんな投稿をしていたのを見つけた。
「In Japan, a 35-second Shinkansen delay led to a public apology from the driver and full fare refunds for passengers, reflecting the nation’s strong cultural focus on punctuality and respect for time.」
(日本では新幹線が35秒遅れると、運転手が謝罪して乗客へ全額返金される。この国の文化では、時間厳守と時間を大切することがとても重視されている。)
投稿者はさらにこう言っていた。
「日本の鉄道は年間の平均遅延時間が1分未満で、ほかの国とは正確さが異なっている。わずかな遅れでも、名誉と公共サービスの問題として扱われることは、小さな瞬間に真の規律が輝きを放つことを示している。」
日本を褒めてくれることにはサンキューだけど、これは盛りすぎだ。
JRのルールは詳しくは知らないけど、新幹線が35秒遅れたら、謝罪のアナウンスが流れることはあっても、料金が全額返金されるとは思えない。
だから、日本に住んでいて事情を知っている外国人が、「これはフェイクニュース」、「日本がこんなにロマンチックに描かれるのはいつ終わるんだろう?」と書き込んでいた。
この投稿は美化しすぎたけれど、日本文化をあらわすキーワードが「時間厳守と責任感」であることは、海外でもよく知られている。だから、これを真実だと思い込む人がいるのだろう。
この投稿に寄せられたコメントを読んでいると、海外の時間に対する感覚が見えてくる。盛ってると思われる内容もあるが、やっぱり日本の文化とは違う。
以下、外国人の母国の事情を紹介しよう。
・もしアメリカでこんなことがあったら、全国ニュースになって、鉄道会社のCEOは3倍のボーナスをもらうだろう。
・つまり、俺が日本で仕事を始めたら、初日でクビになるってことか😱😱😱
・20年以上前、オランダで働いていたとき、電車はかなり正確だった。でも、ベルギーに行くと言うと、オランダ人の同僚は「同じサービスを期待するなよ」と言った。まさにその通りだった😱
・ブルガリアも同じ。1~2時間の遅延は普通にある。先月、エンジンの故障で15時間遅れで到着した。
・ハンガリーも同じです。
・ドイツもそう。
・インドで乗った列車は17時間も遅れて到着した。しかし、誰も驚かなかった。
・インドのバラナシでは、驚くべきことに、デリー行きの列車が定時に到着したのです! その時、「それは昨日の列車だ」と誰かが教えてくれた。
・イタリアでは、電車の遅れが30分未満ならラッキーなほうです。もちろん、返金なんてありません。
・イタリアでは、列車が駅に到着すると、人々はローマ教皇のように地面にキスをして喜ぶ。
・ナポリからローマを経由して、ミラノまで電車で移動した。信じられないことに、全く遅れがなかった!
・30年前、わたしはこんな光景を目撃した。
東京から横浜に行く途中、電車が遅れて乗り換えに間に合わなかった。普段は礼儀正しい日本人が怒り狂っていた。
・事故なく、目的地に着けばそれでいい。
・マレーシアの鉄道職員は言い訳を作るのに必死だ。彼らは弱点を認めようとしない。本物の負け犬だ。
・アメリカでは、飛行機にドアと車輪がついているだけで幸せです。
・ベトナムの交通機関はほとんど遅れません。なぜなら、日付しか表示されていないからです。
・フィリピンでは、駅を建設するのに35年かかりました。
・オーストラリアでは、電車が20分遅れたと駅員に文句を言うと、「だから何だ?」と返される。さらに文句を言うと、「1時間に延ばすぞ」と脅される。
・デンマークでは、列車が30分遅れると、チケットの有効期限が切れるので罰金が科されます 🤨
・ハンガリーでは、国鉄は1年で7年分の遅延を発生させます… 。わたしたちの政府は最高ですね😂
・ドイツでは電車が遅れるのが普通で、定刻どおりに来たらそれだけで満足する。
・フィリピンでは1時間の遅延は「遅刻」ではなく、「フィリピン時間」と呼ばれる🤣🤣
だからフィリピンは楽しい。
・ひと昔前、アテネからミュンヘンまでの列車は、調子のいい日でも平均で4時間は遅れた。
・ポルトガルでは、飛行機が翌日まで遅れることがある 😂
・スロベニアでは、列車が到着する時刻は占い師に頼っている 🤣
・ギリシャでは電車が衝突するため、遅延だけで済むなら、わたしたちは幸運だと考えています。
・エジプト航空は10時間遅れても、謝罪はない 🫣🤔
・もしニュージーランドにこんな返金制度があったら、みんな無料で交通機関を利用することができる 😂
・ビクトリア州でこれをやったら、鉄道会社は1週間で倒産するだろう。
・シンガポールも同じく。地下鉄に同じルールを適用したら、今ごろ破綻している。
・私の住んでいる都市なら、鉄道会社は2日で倒産する。
・ドイツでは、同じように列車が定時に到着すると、運転士が謝罪する。なぜなら、みんな定時に列車に乗ることに慣れていないから。
・ハンガリーではすべての列車が5分から120分遅れる。何が起こるか分からない 😂
・これがうちの国のアナウンス。
「5番線に停車している列車は9時15分発の列車です。おっと、すみません! その列車は昨日の朝7時に運休になりました!」
各国で事情はそれぞれ違うけれど、電車の到着が30秒遅れたら、謝罪のアナウンスが流れる国はひとつもなかった。やっぱり日本人の「時間厳守と責任感」の感覚は別のステージにあった。

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