もうすぐ千葉県で、こんな会話が交わされる日がくるかも。
「じゃ、あした1時にナウルで」
「オッケー、1時にナウルね」
銚子電鉄が駅のネーミングライツ(命名権)を売り出したところ、ナウル共和国が手を上げて、それをゲット。ここでいう「名売る」は銚電側で、ナウルは名前を買った側だ。
現在、千葉県銚子市にある笠上黒生駅の愛称が「ナウル共和国」になって、駅にはその名称が表示されている。
ナウルと言えば、政府観光局が日本語で発信している「X」のゆるさとユニークさが受けて、日本で人気が爆発している。
たとえば、ある日本人が「まあナウルとか教育水準高くなさそうだし」とつぶやくと、ナウル観光局はそれに反応して次のような投稿をした。
「この分野に素人で失礼しますが、ナウルの教育について質問よろしいでしょうか?」
日本向けに公開されている海外の政府機関の公式アカウントで、50万人以上のフォロワーがいるのはすごい。銚子電鉄とナウルも「X」をきっかけに出会い、千葉県に「ナウル共和国駅」が爆誕する運びになった。
こんなほっこりしたニュースに、ネット民はこう思った。
・全部国名にして万博みたいにしたら?
・ナウルの動く城
・千葉なのに東京ドイツ村
・働くという意味が分からないナウル国民
・初耳国。
・大分にもUSAの飛び地が
・面白い
なんかそこの食い物だしてくれ
笠上黒生駅で待ち合わせをすることを、地元の人が「ナウる」と言う日は遠くないと思う。
おはようございます。このポストを見た皆様が健康で幸せでありますように。 pic.twitter.com/MoXpj3xrCA
— ナウル共和国政府観光局(公式) (@nauru_japan) August 12, 2025
ナウル共和国の位置は、大ざっぱに言うとオーストラリアの東南、ほぼ赤道の真下にある。基本スペックはこんな感じ。
面積:21.1平方キロメートル(東京都品川区とほぼ同じ)
人口:12,670人(2022年)
首都:ヤレン
民族:ミクロネシア系(ポリネシア、メラネシアの影響あり)
言語:英語(公用語)の他、ナウル語を使用
宗教:主にキリスト教
ソース:ナウル共和国(Republic of Nauru)基礎データ
ナウルは税金がなく、働かなくても生活費が支給されるという夢のような国だった。それで日本のネットでは、「ニート国家」と呼ばれることもある。しかし、その夢のような生活はすぐに崩壊した。
日本でナウルはあまり知られていないが、この島には悲しい歴史がある。
太平洋戦争中、1942年に日本軍がナウルを占領した。その際、千人以上の島民が別の場所へ移住させられ、多くの人が亡くなった。もちろん、戦後に生まれた日本人にはその責任はなく、ナウル側も謝罪や賠償を求めていない。
戦争が終わって80年が過ぎた今、ナウル側は「皆様が健康で幸せでありますように」と発信し、日本には「ナウル共和国駅」ができた。
過去には暗い歴史があったが現在の日本とナウルの関係は良好で、両国は明るい未来に向かって進んでいる。
初代大統領は「ナカヤマさん」 かつて日本領だったミクロネシア

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