「なぁ〜にぃ〜!やっちまったなぁ!」というのは、こういう事態を指すのだろう。
朝鮮日報の記事(2026/04/14)
韓国・イスラエルが正面衝突…国交樹立後最悪の危機に直面
韓国とイスラエルの関係がここ数十年で最悪レベルになった原因は、李在明(イジェミョン)大統領の「やらかし」にある。
そしてその背後にあるのは、韓国の「ホロコーストを軽視」する歴史認識だ。
李大統領の問題発言
イスラエル軍の兵士がパレスチナ人の子どもを拷問したあと、屋根から放り投げた動画を見た李大統領は「X」でそれをシェアし、「韓国が問題にしている慰安婦の強制、ユダヤ人虐殺、戦時での殺害などは同じだ(本質的に違いはない)」といった内容の文を投稿した。
しかし、すぐに動画の説明と内容が間違っていることが判明したため、野党議員から「フェイクニュースを拡散して外交リスクを生み出す。大統領の行動がこんなに軽はずみでいいのか」と批判の声があがった。

ナチスの収容所で殺害されたユダヤ人
大量の死体がまるで薪のように積み上げられ、放置されていた。
イスラエルの強い怒りと“本当の被害者”
一国の大統領が「ユダヤ人虐殺(ホロコースト)」に言及したのだから、騒ぎが国内だけで収まるはずがない。
イスラエル側は、李氏が「虚偽情報」を引用したと非難し、この発言は決して受け入れられず、「強い糾弾(condemnation)に値する」と、最高レベルの外交用語を使って怒りをあらわにした。
それに対し、李大統領は自身の誤りを認めて謝罪することはなく、韓国側は大統領の「真意」を説明したが、イスラエルがそれに納得するわけがない。
こうして韓国とイスラエルは正面衝突し、「国交樹立後最悪の危機」におちいった。
今回の騒動で「最大の被害者」は、イスラエルにいる韓国人かもしれない。
朝鮮日報の記事(2026/04/01)によると、いま彼らは周囲の目を気にして生活することを余儀なくされている。
ホロコーストを軽視する李在明大統領発言に現地社会の厳しい目…イスラエルの韓国人団体会長が懸念表明
浮かび上がる韓国の歴史認識
こうした騒動で浮かび上がってくるのは、韓国の「軽くて危険」な歴史認識だ。
李大統領が「ウソ情報」に釣られたことも問題だが、ホロコースト(ユダヤ人虐殺)に触れたのは大きな失敗だった。
※それと慰安婦問題を同列に並べていることについては、別の記事で指摘したい。
韓国には歴史的にユダヤ人が住んでいなかったせいか、ナチスやホロコーストという言葉の意味の重さを無視し、安易に持ち出すことがある。
昨年末、李大統領は、2024年に非常戒厳令を出した関係者について「ナチス戦犯と同じように処罰すべきだ」と主張した。
一方、野党議員も李大統領を「ヒトラー」や「ナチス」と何度も非難してきた。
国際社会とのズレ
国際社会、とくに欧米の常識では、この言葉は「悪魔」と同じ意味で最大級の非難や侮辱になるため、うかつに口にすることはできない。
しかし、韓国では、気に入らない相手にそう言って非難することがよくある。
ナチスの「非難合戦」が起きているため、朝鮮日報の論説委員は「世界の目」を気にして政治家にこう苦言を呈している(2025/12/14)。
海外の研究者は「韓国人の言動はあまりに極端」と指摘する。例えば「殺してやる」という言葉を相手の面前で平気で口にするのを見て驚く。
韓国社会で繰り広げられる「ナチス」対「ナチス」【萬物相】
「ナチめ!」「おまえこそナチだ!」と非難し合っている姿を見ると、どちらも『ナチ』の意味する内容や重みを知っているのか「気になるところだ」と論説委員はため息をつく。
李大統領は国際社会ではなく、国内向けに「ユダヤ人虐殺」に言及したのだろう。
韓国の一般的な歴史認識や感覚は、海外では、ナチスやホロコーストの重大さを軽視しているように受け止められることがある。
今回の騒動では、その「ズレ」が原因となって韓国とイスラエルが正面衝突し、最悪の危機に発展にした。

日本統治時代、釜山にオープンしたビーチ。
市民が海水浴を楽しむなんて、ナチス統治下のユダヤ人には絶対に不可能だった。

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