「親日政権」は幻想|韓国大統領は基本的に反日で、たまに親日

「憧れるのをやめましょう」は、日本が誇るスーパースターの名言だ。

この言い方を借りるなら、「勝手に期待して、一人で失望するくらいなら、最初から期待するのをやめましょう」になる。

隣国の大統領のことだ。

目次

日本に友好的な韓国政府は「幻想」

韓国で大統領選挙がおこなわれると、日本のニュースやネットでは「新しい大統領が親日か、反日か」ということに関心が集中する。
しかし、この見方は少しピントがずれているのかもしれない。

ある韓国人がSNSで次のように指摘した。

「일본분들이 느끼는 일본에 우호적인 한국 정부란 건 정말로 환상임. 별로 공감대 받지 않는 일부 사람들의 독단임.」
(日本の人たちが持っている「日本に友好的な韓国政府」というイメージは、まさに幻想です。それは、あまり共感を得られていない一部の人々の独断に過ぎません。)

これは、日本人が投稿で「李在明(イ・ジェミョン)大統領は“反日派の筆頭”と思っていたのに、実際にはそんなことはなく、日本と友好的な関係を築いているから驚いている」と言ったことへの返信だ。

その日本人が李在明氏をそう考えていたのも無理はない。
李氏は大統領になる前、日本に対してこんな発言をしていたのだから。

「日本が過去を否定し、歴史を歪曲し、孤立を自ら招けば、遠からず後進国に転落することになるだろう」
「わが政府は日本の右翼のいかなる挑発にも必ずそれ以上の強力な対応をする」

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「豹変」した李大統領

しかし、大統領になると、日本に厳しい注文をすることはなく、高市首相と“友人”になり、日韓の関係も良好だ。
互いの国を行き来する国民は増え、好感度も過去最高レベルで上がっている。

投稿主はそんな未来をまったく想像していなかったから、現状をすごく意外に感じていた。
しかし、ある韓国人が「日本に友好的な韓国政府なんて幻想です」と冷水を浴びせた。

その根拠は、実際のところ、大多数の韓国人が日本に抱く感情は常にネガティブなもので、どんな政府が誕生しようと、それはほとんど変わらないからだという。

過去の歴史問題と国民のホンネ

韓国人の多くは、植民地支配をした日本を憎んでいて、それは現在の日本の土台にあるため、切り離すことができない。
日本を旅行して美味しい物を食べたり、親切な人と会って感激したりするけれど、だからといって、過去を「許す」わけではない。
日本の歴史問題に対する姿勢は不誠実で、そのことには不満を感じている。

だれが韓国の大統領になっても、国民の考え方が最重視されるから、国民感情とかけ離れた行動をすれば排除される。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領はその代表例だ。

つまり、韓国の大統領は基本的に「反日」であり、必要に応じて「親日的な面を出す時があるだけ」という認識が正しく、現実的な見方だという。

都合よく使われる「親日」

本日の朝鮮日報に、その説を裏付ける記事が載っていた。

朝鮮日報の記事(2026/05/19)

国民の力代表「選挙のたびに抗日運動歌を歌っていた李在明大統領、選挙前に高市首相に会うこと自体が親日」

きょう高市首相が韓国を訪問し、李大統領と会談をおこなう予定だ。
韓国側は儀仗隊が出迎えるなど「国賓」に準じる待遇をすると表明していて、首相を李氏の故郷(慶尚北道安東)へ招待し、地元の料理を振る舞ったり、伝統的な花火を見せたりして歓待するという。

しかし、最大野党『国民の力』の張(チャン)代表が李大統領の「豹変」を厳しく批判した。

李氏は選挙活動では「抗日歌」を歌い、国民の反日感情をあおって自分への支持を集めていた。
尹前大統領が韓日首脳会談をおこない、日本に協力的な態度を見せると「朝貢外交」と攻撃した。

※この場合の朝貢外交とは、日本に従属的で屈辱的な外交姿勢のこと。

無意味な「ラベル貼り」

そんな過去の言動を考えると、高市首相と顔を合わせること自体が『極端な親日(売国行為)』になるはずなのに、実際には熱烈歓迎をしようとしている。
それにこれまで、高市首相と何度か会談をおこなったのに、日本の「歴史歪曲」を取り上げ、非難したことは一度もない。
(だからこそ、先ほどの日本人は意外に感じた。)

この野党議員によると、李氏がこのタイミングで韓日首脳をするのは、2週間後に実施される選挙の「ポイント稼ぎ」のためだ。

野党議員の指摘はきっと正しい。
根本的には「反日」だが、その時々の都合や利益のために、「親日」をアピールするにすぎない。
だから、韓国大統領の一つ一つの言動で、「親日だ」「反日だ」とラベルを貼るのは意味がない。

日韓友好のために期待しない

李大統領の中には今でも、こんな認識があるはずだ。

「日本が過去を否定すれば後進国に転落する」
「わが政府は日本の右翼のいかなる挑発にも必ずそれ以上の強力な対応をする」

そして、状況が変わればまた「抗日運動歌」を歌い出す。

そんなときに「親日的な大統領と思っていたのに…」とガッカリするくらいなら、最初から期待しないほうがいい。
「離韓」を防ぐにはそんな心がまえが有効だ。

「日本に友好的な韓国政府なんて幻想です」という意見は、悪意のある嫌がらせではなく、日韓友好を思っての現実的な意見だ。

 

日本人を驚かせた李政権の熱烈歓迎。


 

 

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この記事を書いた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。
また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。

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