約束しても守らない。
ルールがあっても破ってしまう。
仏と会えば仏を斬り、鬼と会えば鬼を斬る。
そんなやりたい放題のお隣さんに、日本はもう疲れ切ってしまった。
きょねん10月、韓国の最高裁が徴用工訴訟で日韓請求権協定をひっくり返し、日本企業に賠償を命じた。そしてそのすぐあと、韓国政府が慰安婦財団の解散を発表。
国際法も国家間の合意も無視する韓国に、日本も同じ手段で対抗することにした。
つまり、韓国文政権を放置(無視)するのだ。
でもこれは庶民感覚でも理解できる。
話し合いも法も通用しない、自分が絶対正義と思い込んでいる人を相手にするなんて、最高位の罰ゲームだ。
2018年の秋ごろから日本政府は韓国に見切りをつけ、パッシング(無視)の度合いをより強めていった。
年が明けて2019年1月、安倍首相が国会でおこなった施政方針演説に、いまの韓国に対する日本の気持ちがよく表れている。
首相は韓国や日韓関係について何も言わなかった。オールスルーだ。
昨年すでに韓国との関係はうまくいってなかったけど、それでもこの演説では、韓国を「最も重要な隣国」と言い、「未来志向の協力関係」を重視するという前向きなメッセージを発信していた。
でも今回は、こういう建前やリップサービスが一切ない。
重要演説での無慈悲なスルーに韓国側は大ショック。
中央日報はこんな記事(2019年01月28日)を載せていた。
安倍氏、施政演説から韓国関連の部分はまるごと抜いた
これは朝鮮日報の記事(2019/01/28)
安倍首相の施政方針演説から「韓国」消える
現象ではなくて、消えた原因をよく考えてほしい。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
安倍首相の“戦略的無視”に韓国メディア猛反発。首相の真意は?
日本が韓国を無視する理由、相手にしないワケは、上の演説の3か月後に発表された「外交青書」を見れば分かる。
・韓国は海上自衛隊に旭日旗の掲揚を認めなかった。
・韓国最高裁は日本企業に賠償を命じた。
・韓国政府は「和解・癒やし財団」の解散を発表した。
・韓国海軍が自衛隊機に火器管制レーダーを照射した。
すべての問題が韓国発。だから韓国は「消えた」のだ。
これだけの非礼やデタラメをやらかしても、韓国側は自分の非を認めることなく、逆に日本に謝罪を要求してきた。
外交青書が日韓関係について、「非常に厳しい状況に直面している」と指摘するのも当たり前。
そしてここがまさに韓国らしいのだけど、わが身をふり返ることを拒否して、韓国は日本に不満をぶちまける。
韓国メディア・東亜日報は、「悪化した韓日関係の責任を韓国に転嫁する内容」「挑発と抗議を繰り返し、互いに責任転嫁を繰り返すことでは未来は開かれないということだ」とお怒りだ。
くわしいことはこの記事を。
結局、何があっても「反日無罪」「オールウェイズ被害者」だから話が通じない。
言葉は通じるけど価値観や考え方が違いすぎて、共通の土台がないからもう放置するしかない。
おっと忘れてた。
1月の施政方針演説から4月の外交青書までの間に、ある自民党議員が韓国についてこんなことを言ったんだった。
「嘘つきが泥棒になるのではなく、泥棒が嘘をついているだけ」
お隣さん、これに大反発。
見通しをたてて戦略的に怒るのならいいけど、ただ感情的に怒りを爆発させると、相手に付け込むスキをあたえてしまって自分が不利になるだけ。そういうのは5chにまかせればいいのだ。
同じ自民党議員で前防衛相の小野寺氏は、韓国に対しては「丁寧な無視」をすすめている。
上品で残酷で、とても効果的なやり方だと思う。
さて、時代は平成から令和に変わったけど、韓国に対する日本の無視はあいかわらず。
きのう、中央日報にこんな記事(2019年05月07日)があった。
安倍首相、韓国を除いて「半島の非核化、周辺国と共有」
いま日本政府は韓国をスキップして、アメリカ・中国・ロシアと共通理解やきずなを深めている。
北朝鮮にも「金正恩委員長と条件をつけずに会談する」と対話を呼びかけた。
「周辺国の中で韓国については言及しなかった」という安倍首相に、韓国側が感じているのは怒りよりあせりのようだ。
韓国を無視するといっても、ただ相手にしないわけではない。
対韓外交にそそいでいた時間やエネルギーをそれ以外の国に向けるということだから、当然こういう結果になる。
日本が主導して、韓国抜きで東アジアが動いていくことに、韓国側は不安や危機感を感じている。
上の記事と同じ日、朝鮮日報も記事(2019/05/07)で、いまの日本政府の空気をこう伝えた。
韓国を「戦略的無視」するのが得策だとの認識が広まっており、「文政権外し」現象はいっそう拡大する見通しだ。
安倍首相「北の非核化は米中ロと協力」、韓国には言及もせず
手間をかけずに結果を得られるのだからコスパは最高。現状では、「韓国無視」をやめる理由が見つからない。
法も合意もおかまいなしの韓国だけど、周辺国を巻き込む日本の「戦略的無視」には耐えられないらしい。
ということで本日の教訓。
ルールや約束を守れない人を相手にするなら、敬意を持って無視するにつきる。
話し合いで解決できない相手と解決策を話し合うのは、やり方が根本的に間違っている。
きょうの朝鮮日報の社説「ミサイル発射で韓国を挑発する北、韓国抜きで対応を協議する米日(2019/05/08)」を読むと、韓国に対してはアメリカも日本と同じ思いらしい。
日本政府の「遺憾の意」はほとんど無意味だったけど、「無視からの国際的孤立」は効果てき面だった。
中央日報はコラム「東アジアの未来、韓日の絆の再発見にかかる(2019年05月06日)」とキズナをアピールしていたけど、むなしいというか痛々しい。
おまけ
韓国文政権に対するいまの安倍首相の態度は、日中戦争のときに近衛首相が出した「国民政府を相手にせず」という声明にそっくり。
日本史に興味のある人はここをどうぞ。
この声明のあと日本と中国の関係は断絶してしまったのだけど、今回はどうなるのだろう?
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