【ネットとリアル】ソウル在住アメリカ人にきいた”韓国の反日”

これは、最悪と言われるいまの日韓関係そのまんま。

５か月ぶりに日本と韓国の外交担当者が向かい合って話し合った結果、話にならないことがわかった。

NHKニュース（2021年4月1日）

日韓局長級協議平行線に終わる韓国慰安婦問題で従来の説明

慰安婦・元徴用工問題になどついて日韓は自分の意見を主張をするだけで話は一切かみ合わず、お互い譲れないことを確認して協議は終わり。

政治の分野はこんな感じだし、国民の間には、日本製品は買わないというノージャパン運動がまだ続いているし、いまの日韓関係を表す「戦後最悪」に誇張はない。

でも同時に、劇場版「鬼滅の刃」が韓国で大ヒットして観客動員数は150万人を突破した。
この記録は１位の「君の名は。」（約373万人）、2位の「ハウルの動く城」（約301万人）、3位の「千と千尋の神隠し」（約200万人）、4位の「崖の上のポニョ」（約151万人）に続く第５位だ。
韓国のネットでは「すごい」「おめでとう」といった歓迎ムードが広がっているという。

この反応にはむしろ、日本で戸惑っている人が多いような。

・不買運動はどうした？
・日本のソフトパワーですなあ。
・どういう感情で見てんだろ、
・イヤリングが旭日旗を連想させるとか言ってませんでしたか？
・まあ、これは笑うしかないな
・最初からノージャパンとか言わなきゃいいのに

日本不買がいまより盛んだった昨年の夏をみても、韓国人が行きたい国ナンバーワンに選んだのは日本だった。

中央日報日本語版の記事（2020.08.24）

日本、新型コロナ以降韓国人が行きたい国１位復帰

日本はハワイとともに１位（２４％）で、スイス（２１％）、ベトナム（２０％）、グアム（１８％）と続く。

ちなみに韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、米国、オーストラリア、英国、フランスで行われたこの意識調査では、このすべてで行きたい国１位が日本だったという快挙。
その理由が、いまいちピンとこんのだが「清潔さ」だったとか。

さて先週、ソウルに住んでいるアメリカ人と話をしたときに、韓国社会で生活していて「反日」をよく感じるかきいてみると、「それはない」と即答。
もちろんゼロではない。
この３年間で２～３回そんなことを感じたけど、そのアメリカ人の周囲にいる韓国人は日本には特に関心がなく、悪口以前に日本の話題が出てこないという。
友人は普通にユニクロの服を着て日本食レストランに行くし、日本を敬遠する様子もない。
だから、なんでそんな質問を何度もするのかがわからない。（たぶん過去に２回ぐらいした）

こういう話を聞くと、「あれ？」と肩すかしをくらった気になる。
ボクとこのアメリカ人では目に見えているものがまったく違う。

でも、日韓の話し合いが対立したまま終わった日、韓国メディアの報道を見ると、中央日報日本語版にはこんな記事（2021.04.01）があるし、

韓国外交部パンフレットに「中国、外来文化に包容…日本、陰険で信じられない民族と誤解される場合ある」

ハンギョレ新聞にはこんな寄稿が載っていた。（2021-04-01）

かつても今も正当性のない日本の独島歪曲

それにしても外交部（外務省）が公開したパンフレットの中で、日本人について「陰険で信じられない民族」と表現したというのはビックリしたわ。
さすがに韓国国内でも問題視されているけど、日本だったら考えられない。

でも日本のアニメは大人気で応援する人はたくさんいる。
韓国に住んでいる中立な立場の外国人も、反日を意識することはないと言う。
フェイクニュースでなければネット情報もリアルの一部だからそれはそれで重要なんだが、韓国の姿を正しく理解するには、やっぱり現地で生活していて先入観のない人の見方を知るのも大事。