こんなハンギョレ新聞の報道からも分かるように、いまの日韓関係は最悪レベルにある。(2022-10-26)
各界の市民社会団体が、韓国政府が強制徴用問題を拙速に解決しようとしているとし、対日「屈辱外交」の中止を求めた。
強制動員最高裁判決から4年…対日「屈辱外交」中止せよ
徴用工問題で政府が日本の主張に耳を向けて解決を図ろうとすると、韓国ではそれを「屈辱外交」と非難して即刻中止を求める人たちがいる。
韓国政府は日本にもそんな国内の声にも配慮しないといけないし、抱える問題は惑星のように大きい。
そんなユン政権の苦悩は分かるが、日本にもこの問題では譲れない一線があるから、解決を急いで安易に妥協することはできない。
今月はじめに日本が開催した観艦式に参加した際も、韓国では野党が旭日旗を「戦犯旗」と呼んで大反対し、国内の反日情緒をあおった。
本来なら友好や協調を確認するイベントなのに、それをすると、埋められない価値観の違いが浮上するというのが、いまの日韓関係をよく表している。
そんなふうに政治的には最悪でも、民間レベルではそうじゃなくてむしろ逆だ。
日本が「コロナ鎖国」を止めて外国人に旅行を解禁すると、韓国では「待ってました!」とすぐに日本旅行ブームが起きて予約が急増。
前の月に比べて24倍と、昇竜拳もビックリな勢いで増えた旅行会社もある。
中央日報(2022.09.20)
韓国、日本旅行予約24倍急増…ビザ免除期待で若者集まる
日本でも「先週末に渡韓してきました~」という報告がSNSで増えているし、ことしの紅白歌合戦にはTWICE・IVE・LE SSERAFIMといった韓国系グループの出場が発表された。
これは東方神起・KARA・少女時代の3組が出場した2011年以来のことだとか。
政治と違って民間の交流は順調に進んでいる。
ただ今回の紅白にはどのグループにも日本人メンバーがいるから、2011年ほどの勢いにはまだ届いていない。
このへんはやっぱり政治と無縁ではないか?
日本旅行ブームにのってある韓国人男性が先月、大阪を中心に5日ほどの旅行をした。
事前にグルメや観光スポットの情報を募集すると、たくさんの日本人が教えてくれて、まずはそれに感謝する彼は、今回の旅行ではたくさんの良い人と出会って、本当に良い思い出ができたとSNSで報告する。
個人でやってるような小さな食堂では、まだつたない自分の日本語が大げさにホメられたし、旅行で会った人は親切で優しくてみんな記憶に残ったけれど、特に「忘れられない一人」がいるという。
電車に乗っていた時、彼は乗る電車を間違えたかもしれないことに気づく。
隣にいた女性に聞いてみると、彼女はスマホで確認してくれて、やっぱりこの電車では予定時刻までに目的地には行けないということが判明。
「ヤバい、電車を間違えた!」という心の声が顔に表れたようで、その日本人はすぐに調べて、それに間に合う電車を教えてくれただけじゃない。
彼女も途中で降りて、その電車が来るまで一緒に待って、韓国人がそれに乗り込むと手を振って見送ってくれた。
その間の彼はずっと「申し訳ありません」と「大丈夫です」を繰り返すだけで、気持ちの100分の1も表現できなかったから、自分の不勉強を死ぬほど後悔した。
その無念の思いは帰国しても消えなくて、それどころか大きくなってきた。
それでSNSにあるいくつかの日韓交流グループに投稿して、その日本人女性の特徴を伝えて、あのとき気持ちを伝えられなくて申し訳なかったことと、心からの感謝の気持ちを伝えているらしい。
ひょっとしら本人がこのメッセージを見るかもしれないし、知人が気づいて彼女に教えてくるかもしれない。
彼はそんなわずかな可能性にかけてみた。
この投稿には、日本人と韓国人による共感と称賛のコメントが殺到していた。
もちろんこんな個人的エピソードと政治はまったく別。
日本が韓国に譲歩する形で、「徴用」をめぐる問題を解決する必要はない。
でも、SNSでの個人と個人のやり取りを見ていると、今回のような「イイハナシ」はちょくちょくある。
歴史や領土などの政治問題を持ち出さなかったら、日本人と韓国人は「義理と人情」が通じるし、仲良くなる要素にあふれているとよく思う。
韓国から反日を消した「IMFショック」と従軍慰安婦問題とは?
東南アジアに反日感情はある?→「日本は、いつまで謝ってるの?
韓国人は二つの顔を持っています。
韓国の現代史を見ると、まさにその”二つの顔”が分かります。
一つの顔は世界史上ほぼ唯一、最短時間で産業化と民主化を同時に成し遂げた韓国人の顔です。
朴正熙(パク·ジョンヒ)大統領のリーダーシップによって国家の発展のために昼夜を問わず努力した韓国人です。もう一つの顔は、世界でも珍しい葛藤と対立を量産し、偽りと過去に執着する韓国人の顔です。不幸にも後者はまさに現在の韓国人の顔です。
私も上記本文で言及した事実と似たようなエピソードを大阪で経験したことがあります。
大阪から大邱に帰る日、大阪市内で関西空港に行くために駅を探していて道に迷いましたが、30代半ばくらいに見える女性に駅への道を尋ねました。彼女は驚いたことに、親切にもその駅まで私を案内してくれて、自分の帰り道に戻りました。私の日本語実力が足りなくて”ありがとうございます”という言葉しか言えなかったのがとても残念でした。
くれぐれも、日韓両国の民間交流から活性化し、歴史的に一番近い隣人として過ごしたいです。
こういうことは、韓国を旅行した日本人にもあるはずです。
本当に過去の歴史が現在の足を引っ張っていると思います。