アジアの国や地域の中で、いま日本人が好きなところは一体どこか?
インターネットで約1000人に聞いた結果、
1位:台湾(約46%)
2位:韓国(約19%)
3位:シンガポール(約9%)
と、ダントツで台湾であることが判明した。
每日新聞の記事(12/20)
日本人調査 「アジアで最も親しみ」台湾1位 6割超が総統選に関心
アジアで親しみを感じる国や地域について、年齢ごとの回答を見ると、20代では韓国が1位で、30代以上の全ての年代では台湾が1位に選ばれた。
なんで日本人はこんなにも台湾に親しみを感じるのか?
その理由には次のようなものがあった。
・台湾人が親切、友好的(約74%)
・歴史的に交流が長い(約41%)
また、約65%の人が台湾を信頼できると答えた。
その理由は「日本に友好的だから」が62%と最も多い。
ネットを見ても、1位に疑問を持つ人は見当たらない。
・当時は日本語で会話できることも多く、日本人には親しみを込めて交流をしてくれることが、何よりうれしくて楽しかったですね。
・台湾が1位というのは頷ける
・妥当な結果で安心した
日本人が台湾を好きな理由について、いまは年末ということで、ぜひ読者諸兄に知ってほしいことがある。
でも、その前に、日本人が台湾に親しみを感じる理由を2つ指摘しておきたい。
○ 食文化
台湾は「美麗島」と言われるが、日本人にとっては「美食島」だ。
タピオカミルクティーやルーローハン、マンゴーかき氷にパイナップルケーキ、そして一部の人には臭豆腐と台湾はグルメに満ちていて、日本人の胃袋をガッチリとつかんでいる。
日本人にとって、食べ物が美味しいという要素は台湾旅行をリピートする動機につながる。
○ 歴史的な交流
アンケート結果にあったように、日本と台湾は歴史でつながっている。
日本は日清戦争に勝利してからアメリカに降伏するまで、1895年から1945年までの間、台湾を統治していたから、いまでもその影響を感じることができる。
現在の台湾では、この時期について不幸な出来事もあったが、「台湾が発展した」と好意的に評価する人も多い。
特に巨大ダムを建設した八田與一は、台湾の教科書に載るほどの有名人だ。
日本時代の建物も大切に保存されていて、その雰囲気を残しながら、カフェや店などにリニューアルされることも多い。
たとえば、日本が台湾総督府として使っていたこの建物は、現在では台湾の総統府として使用されている。
いまの日本には無くなった、古き良き日本が台湾にはある。
こんな雰囲気があるから、日本人にとって台湾は「初めてなのになつかしい」ところになる。
ただ、このおでん屋はリニューアルされた建物ではないと思う。
写真は、台湾情報を発信している台湾人の「Hsu Hsu」さんのもの。
○ 台湾人の気持ち
グルメや歴史も良いけれど、日本人が台湾を好きな一番の理由は、親切で友好的な台湾人のキャラと、彼らが持つ日本への愛情だ。
年末の時期になると、個人的に思い出して、胸が震えるエピソードがある。
2011年に東日本大震災が発生すると、東北の都市は壊滅的なダメージを受け、関連死も含めると2万人以上が亡くなった。
その年が終わりに、台湾で「ことし一年で最高に幸せだったことは何か?」についてのアンケートが行なわれた。
その結果、日本におくった台湾の義援金が世界で一番多かったことが選ばれた。
そんな台湾の人たちの気持ちに触れて、日本では涙腺を崩壊させる人が続出。
自分たちが世界で最も日本を支援したことに、いちばん大きな幸福を感じた。
日本人として、そんな台湾人の思いを忘れてはいけない。
震災から10年後の2011年、台湾の最大都市・台北の地下鉄構内に、1000人以上の日本人が感謝の気持ちを伝えるポスターが貼り出された。
そして、台湾で地震などの災害があると、日本が全力で支援をおこなう。
すると、今度は台湾側が新聞に感謝を伝える広告を出す。
日本人がアジアの中で、台湾をダントツで好きな理由は、台湾の人たちの親日的で友好的な態度が最も大きな理由のはず。
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