長崎への原爆投下 米国人は「焼き場に立つ少年」をどう思う? 

 

79年前の今日、長崎に原子爆弾が投下されて街が焦土と化し、人口24万人のおよそ3分の1、約7万4千人が死亡した。

この悲劇が起きた直後、アメリカ人によってこの写真が撮影された。

 

 

裸足の少年は死体となった赤ん坊(弟)を背負い、遺体を焼く順番を待っている。この写真は原爆投下の悲劇を伝える一枚として、世界的に有名になった。

【8/9・長崎】日本人なら知っておきたい「焼き場に立つ少年」

日本に興味のある外国人が集まるSNSグループに、この写真を投稿したところ、たくさんのコメントが寄せられた。
今回はその中から、アメリカ人の感想をピックアップして紹介しよう。

 

・It was horrible for the Japanese people
May this never happen again 🙏
日本人にとって恐ろしいことだった。
二度とこのようなことが起こりませんように。

・We should have never even made the bomb let alone drop 2 bombs
As an American who is half german i am sorry
原爆を2発も投下することはおろか、作るべきではなかった。
ドイツ人とのハーフであるアメリカ人として、残念でならない。

・hmmm…my grandfather was part of the military who fought against the Japanese.
He was one of the few who survived the “death March” …
But, growing up..I never heard him speak ill of the Japanese..😊
うーん…。私の祖父は日本軍と戦った。
彼は「バターン死の行進」を生き延びた数少ない一人だ…。
しかし、祖父が日本人の悪口を言うのを聞いたことがない…😊

 

*以下、日本語訳のみ。

・日本軍の山本五十六がアメリカ海軍への奇襲攻撃を計画し、アメリカを第二次世界大戦に引きずり込んだ。そしてアメリカはそれに対抗した。

・このように、多くの死者が出ている問題についての議論は不和や憎悪につながる。今、世界にはほかに議論すべき問題があると思う。

・原爆投下について学ぶたびに、私は気分が悪くなります。信じられないと思うこともあります。

・すべては「原因と結果の法則」に基づいている。日本は、アメリカがまだ戦争に参加していなかったときに、ハワイの真珠湾にある基地を奇襲し、2700人以上のアメリカ兵を殺害し、艦隊に大きな損害を与えた。これは空襲ではなく、第一級殺人事件だ。当時、アメリカは戦争に参加する意思はなかったのだから。日本がアメリカを攻撃した瞬間に、彼らの運命は決まった。アメリカは、日本の卑怯な攻撃によって参戦せざるを得なくなり、戦争に勝つために、なすべきことをしたのだ。
不思議に思う人がいるかもしれないが、日本とドイツもまた、アメリカと同時期に核爆弾の開発に全力を尽くしていた。これは、どちらが先に開発するかの競争だったのだ。
日本とドイツが先に原爆を開発しても、アメリカにそれを落とさなかったと考えるのなら、それは自分で自分をだましている。

・悪い指導者の代償はいつも一般の国民が払う。

・日本はハワイでアメリカとの戦争を始めた。自業自得だ。

・アメリカが何万人もの罪のない人々を殺したのはやり過ぎだった。
核爆弾を1発だけでなく2発も投下し、市民を大量虐殺するかわりに、アメリカには何か別の方法があったはずだ。

・ 戦争を終わらせるために必要だったと主張する人もいるが、私はそうは思わない。戦争はすでに終わっており、日本は降伏する準備ができていた。
原爆は、多くの罪のない人々、ただ自分の人生を生きようとしていた男女や子どもたちを犠牲にして、アメリカがロシアへの警告として投下したものだ。
最初の原爆投下は史上最悪の戦争犯罪で、次の投下はただの邪悪な行為だった。

・アメリカは当時、第2次世界大戦が終わったことを知っていた。原爆はソ連に対する脅しの意味もあった。そして、それは冷戦のはじまりを伝える合図だった。

・アメリカは何十万人もの民間人を殺すことによって、戦争を終わらせ、戦争から多くの命を救った!

・そして最近、アメリカは恥ずかしげもなく自由と人道について語っている。
真実とは腹立たしいものだね。

・オーマイガー! 私たちは人生を精一杯に生き、互いに親切にしなければならない ❤️

・戦争は一時的な解決策に過ぎない。復興した後、また戦争をはじめた国々を見ればわかる。

・イスに座りながら、過去の残虐行為について一日中話すことはできる。しかし、過去に生きることはできない。できるのは、今日と未来をより良くすることだけだ。

・それは悲しいことであり、私は日本を愛しているけれど、それはアメリカに対する攻撃の結果だった。

・本当に心が痛みます。しかし、ハワイを攻撃したのは日本です。アメリカは戦争に巻き込まれた。太平洋戦争の原因は、日本の石油備蓄量が1年分しかなかったことだと聞いています。

・私たちは皆、そのの合理的な理由を知っている。2つの爆弾は、より多くの民間人や軍人の命が奪われるのを防ぐために投下された。誰も戦争なんて望んでいない。
重要なのは、軽率で無責任な大人たちの尻拭いをするのは、いつも子どもたちだということだ。

 

 

カテゴリー「平和」 目次 ①

【国益優先】アメリカが京都に原爆を落とさなかった理由

【目には目を】アメリカ人が話す、原子爆弾を落とした理由

【みんなありがとう】原子爆弾に奪われた佐々木禎子の夢

現在の日本人が、“原爆投下のアメリカ”を大好きな理由

東南アジアで戦争と平和を知る。日本軍のインパール作戦とは?

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。