【韓国社会】日本と同レベルに発展するも、仕事が杜撰で問題多発

韓国は1960年代から、
韓国は1960年代から、(日本の支援をうけながら)「漢江の奇跡」と呼ばれる急速な経済成長を実現し、最近では1人当たりの名目GDPで日本を追い抜いた。だから、知り合いのインド人が韓国に行ったとき、都市の発展レベルは日本と変わらないと感じたという。
しかし、韓国社会には「死角」がある。韓国の人たちの仕事は速いがやや雑なため、日本では考えられないような問題が起こる。

 

ことしの夏は猛暑と酷暑が交互に襲ってきて、本当に命に関わる暑さだったというのは、韓国も中国も同じだ。しかし、日本人の感覚からすると、アニメの世界のような現象が中国で起こった。トラックで卵を運んでいる最中に、殻が割れて中からヒヨコが出てきたり、河南省ではあまりの暑さで道路が爆発したのだ。

卵が…学生が…道路が…“暑すぎる中国”各地で異変【スーパーJチャンネル】(2025年7月9日)

道路の表面温度がどんどん上昇し、コンクリートが膨張してこんなことになったというが、「手抜き工事」が原因とも言われている。

韓国では道路が爆発したという話は聞かないが、アスファルトがアイスクリームみたいに溶けて、下水溝に流れ込んで全国ニュースになった。

 

 

韓国人のコメントを見ると、これは暑さや技術の問題ではなく、「手抜き工事」が原因だと感じる人が多い。

・業者と役人を徹底的に調べて、違法が明らかになったら厳正に処罰せよ。
・道路に線を引く塗料は、蛍光物質が入った特殊な塗料を使わなければならないのに、雨の日には道路の線が見えなくなった。これは特殊塗料を使わなかったり、安価な塗料を使ったからだ。
・税金泥棒は見せしめとして厳しく罰するべき。
・韓国のアスファルトは問題が多い。穴が開いたり、簡単に変形したりする…。
・道路関連の不正はすごく多い。捜査して担当公務員の実名を公開すれば不正が根絶されるだろう。

日本でも暑さでアスファルトが柔らかくなることはあっても、原型をとどめないほど溶け出すことはない。

 

つい3日前も、韓国で緊急事態が発生。
「電子政府の心臓」と呼ばれる国家情報資源管理院で火災が発生し、システムがダウンして、国民生活に必要なさまざまな行政サービスができなくなった。復旧には少なくとも2週間以上かかるという。
国民から批判が殺到し、李在明(イ・ジェミョン)大統領は「国民の皆さまが大きな不便と不安を強いられている。国政の最高責任者として申し訳ない」と謝罪した。
この事故の背景には、次のようなヒューマンエラーがあるとされる。

・火災の原因となったバッテリーは推奨使用期限を過ぎていた。
・バッテリーとサーバーの距離は60cmと、アメリカで最小基準とされている90cmより近かった。
・担当者がバッテリーを取り外し、作業をしている間に火花が散って火災が発生した。バッテリー火災に対する安全対策が十分ではなかった可能性が高い。

こうしたザツな仕事によって、韓国政府が「世界最高」と誇っていた電子政府が一瞬で機能を喪失し、政府はメンツを失った。
中央日報は社説で激おこだ(2025年9月29日)。

老朽バッテリー放置、安全規定不備、ずさんな管理・監督など、責任の所在を徹底的に糾明しなければならない。(中略)今回の事態は電子政府サービスがどれだけ脆弱な土台の上に置かれているかを見せる。

世界最高のはずが…1度の火災で露わになったデジタル政府の素顔=韓国

 

これまで民間企業で個人情報が流出する事故が何度も起こり、政府は企業を叱責し、厳罰を叫んでいた。2022年に韓国を代表するインターネットサービス会社「カカオ」で大規模障害が発生したとき、韓国政府は3年後に戻ってくるとは夢にも思わず、こんな巨大ブーメランを投げた。

「(政府では)災害があっても3時間以内に復旧できるシステムが構築されている」

しかし、現実には復旧までに2週間以上かかるらしい。

データを扱うのなら、万が一を考えてバックアップを取っておくのは常識中の常識。それなのに、国家情報資源管理院には国家的に重要なデータのバックアップシステムが存在していなかったという。これが被害を拡大させた。

ソース:中央日報の記事(2025.09.29)

火災で停止した韓国‘デジタル政府’…実質的に存在しなかったバックアップシステム(1)

ハンギョレ新聞も社説で政府を猛批判している。(2025-09-29)

【社説】「政府のデジタル心臓部」まひした韓国、情報技術強国と言えるのか

 

韓国では2年前にも行政コンピューターネットワークがマヒし、役所の書類や証明書などが発行できなくなって大混乱になった。これを管轄する行政安全部(省)は原因が分からず、戸惑っていた。

朝鮮日報の記事(2023/11/18)

役所の各種書類・証明書発行が全面ストップで大混乱…何が問題なのか把握すらできない韓国行政安全部

 

つい数ヶ月前にも、韓国最大手の通信会社 SKテレコムで、顧客の名前や電話番号、メールアドレスなど約2600万件の個人情報が流出する事件が発生。驚くことに、これらの情報は暗号化されない状態でデータベースに保存されていた。この情報が手に入れば、スマホを複製されたり、勝手に口座から金を降ろされたりする可能性があるため、韓国民が激怒したことは言うまでもない。

 

韓国人の楽天的で前向きな性格は、よく「ケンチャナヨ」(大丈夫、問題ない、何とかなる)という言葉で表される。そんな国民性のせいか、韓国では政府もトップクラスの民間企業もけっこう杜撰な仕事をするから、重大な社会問題が発生することが、少なくとも日本よりは多い。

ケンチャナヨと気配り 日本人と韓国人の「キャラ」の違い

 

 

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この記事を書いた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。
また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。

コメント

コメント一覧 (5件)

  • 責任感の違いではないかと思います。
    日本人(公務員)は責任感が強くて, 韓国人(公務員)は責任感が弱いのが一般的だと思います。

  • お久しぶりですね。元気でしたか?
    韓国民の公務員や政治家に対する不信感はスゴイと思います。日本でもその傾向はありますが、韓国の人たちは「お上」を本当に信用していません。実際、仕事が誠実ではないですからね。

  • ご無沙汰しております。
    今まで、コメントを書くことが禁止されていると知っていましたが、今朝書いてみたら入力ができて嬉しかったです。

    現在、韓国社会は最悪の葛藤が爆発しています。国民は政府を信じておらず、司法府、立法府も信じていません。こんなのに国が崩れることなく存在するというのが不思議なだけです。

  • 以前は、サーバーの不具合で海外からコメントができなかったようです。
    いま韓国は社会的に大混乱しているようですね。でも、国民の政治不信は以前からあって、世界各国を対象にしたアンケートでも韓国でその傾向が高かったです。
    今回の火災も、責任のなすりつけが始まっています。

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