20年ほど前にエジプトを旅行していたとき、旅の達人っぽい日本人から、「タイのカオサンロードはすごいよ。マジでクレージーだよ」という話を聞いて、そこがどんな場所か気になっていた。
それで数年後に行ってみると、そこはこんな感じのエリアだった。
ちなみにカオサンロードの「カオ(サン)」とはタイ語で米という意味。
米を使ったタイ料理のカオマンガイやカオソーイは、日本でもけっこう知られていると思う。
だがしかし、カオサンロードの宿で会った日本人旅行者から、「クレージーさでいうなら、パンガン島が一番だね。ここなんてメじゃない」という話を聞いた。
タイ南部にあるパンガン島は、満月の日に開かれる「フルムーンパーティー」で世界中のパリピの間で有名だ。
飲め、歌え、踊れの自由度がめちゃくちゃ高い、このクレージーなパーティーを味わうためにパンガン島を訪れる外国人旅行者(特に欧米人)はたくさんいる。
西洋のラテン語では月を「ルナ(Luna)」と言い、そこから「狂気、精神異常者、変人」を表す英語のlunatic(ルナティック)ということばがうまれた。
ヨーロッパでは狼男の話があるように、満月は人をおかしくさせるらしい。
パンガン島のフルムーンパーティーが特にクレージーな理由は、ここでは薬物がかなりオープンに使用されているから。
違法であるにもかかわらず、多くのパーティー参加者はこれを使ってトランス状態になって歌やダンスを楽しむ。(これは聞いた話で見たことはない)
でもこれがタイで問題視されるようになって、覆面警察官がパトロールするなど近年はかなり厳しくなった。
Although drugs are consumed by many partygoers, drug laws are strict and police enforcement is stepped up during the parties.
以下、パンガン島のフルムーンパーティーの様子
そんなパンガン島で先月、日本人が捕まった。
読売新聞の記事(2021/01/28)
コロナ下のタイ・リゾート島で飲酒パーティー、日本人含む100人超逮捕
コロナ禍にあるタイではいま、クラスター発生を防ぐためにバーの営業や酒の提供を禁止する地域もある。
パンガン島でもパーティーなんて厳禁なのに、それを開くバカと参加するアホがいた。
ネットを見ると同情は皆無だ。
・そちらで好きに裁いてください。
・世界に迷惑かけんな
・日本に返さなくてもいいので処理は任せます
・やばT(thai)
・頭おかしいですね。
・国の恥
タイ王国でこき使ってください
ちなみに客が払う罰金は4000バーツ(約1万4000円)だから、日本だと駐車違反とだいたい同じ。
でも逮捕された外国人は警察で写真を撮られたあと、タイ政府の公式フェイスブックにご尊顔をアップされたという。もちろんモザイクなしで。
罰金よりも、国際的な〝さらし者〟にされたことのほうがダメージとしては大きいだろう。
やっぱり常識の範囲内で狂わないといけない。
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