リスペクト|外国人が日本人について感心すること
日本で生活している(またはしていた)韓国人、アメリカ人、インド人、アフリカ人、メキシコ人などに日本の印象をたずねると、「リスペクト」という言葉が返ってくることが多い。
日本人は他者やその場(空間)に配慮して行動するから、電車や地下鉄の中では静かにしている。路上にゴミを捨てないから、街はきれいに見える。
もちろん完璧ではないが、外国人が母国と比べると明らかに違うから、日本の社会全体から「敬意」や「礼儀正しさ」を感じるという外国人は多い。
最近、このことが客観的にも“証明”された。
「世界で最も礼儀正しい国」について調査した結果、日本は2以下をぶっちぎっていた。
1位:日本(35.2%)
2位:カナダ(13.4%)
3位:イギリス(6.2%)

日本人の「マナーの良さ」や「礼儀正しさ」といった美徳は、最近になって獲得されたものではなく、数百年前の江戸時代からあって、外国人を驚かせてきた。
これはもう日本の国民性と言ってよし。
江戸時代:ケンペルが感心した「礼儀の国」
1690年に来日し、長崎の出島に約2年間滞在したドイツ人の医師ケンペルは、当時の日本人の人柄にふれ、その礼儀正しさを次のように絶賛している。
「世界中のどの国民でも礼儀という点において、日本人を上回るものはない。身分の低い百姓から最も高い大名までとても礼儀正しく、われわれは日本全体を礼儀作法を教える高等学校と呼んでもいいだろう。」
江戸時代は封建社会で、身分制度は厳格だった。
そんな時代でも、社会のどの階層に属する人びとも高いモラルを持っていたことが、ケンペルにはとても印象的だった。
この評価は、21世紀の現在でも変わっていない。

江戸城で西洋の踊りをするケンペル
ケンペルは『日本誌』を記し、日本について正確でくわしい情報をヨーロッパに伝えた。
また、「出島の三学者」のひとりでもある。

現代:W杯で世界を魅了する「お掃除タイム」
サッカーワールドカップや五輪などの国際大会で、日本のサポーターが試合後にスタジアムのゴミ拾いをする姿は、今や世界中で知られるようになった。
先日、アメリカのダラスで開催されたW杯の「日本 vs オランダ」の一戦でも、その精神が発揮された。
個人的には、この試合を見ていた外国人がゴールキーパーの鈴木彩艶選手について、「なんで八村塁があそこにいるんだ?」とコメントしていたのが印象に残っている。
しかし、世界中の人の目に焼き付いたのは、スタンドで動き回る日本人の姿だった。
試合中、日本のファンは青いビニール袋を持って応援し、試合が終わると、スタンドに落ちているゴミを拾ってそれに入れ始めた。
FIFA(国際サッカー連盟)はすぐに公式Xでこれを取り上げ、次のように称賛している。
「日本のファンが毎試合後にスタジアムを掃除する理由、それは“リスペクト”だ」🤝🇯🇵
The reason Japan fans clean the stadium after each game. Respect. 🤝🇯🇵 pic.twitter.com/o9qJUOLefY
— FIFA (@FIFAcom) June 15, 2026
海外メディアやSNSで拡散される称賛の嵐
日本人の行動に注目した海外メディアのひとつは、「スタジアムのお掃除」をこう表現した。
「Winning hearts long after the final whistle blows.
Japanese fans show the world that respect is the greatest victory🇯🇵❤️🇯🇵❤️」
(試合終了のホイッスルが鳴ったあとも、人々の心をつかみ続ける。
日本のファンは、敬意こそが最大の勝利であることを世界にしめしている。)
以下、外国人のコメントを日本語訳して紹介していこう。
「日本人とその伝説的で完璧なマナーは、世界中の人々から最高の敬意を集めている。」
「それは彼らのDNAに刻まれている。だから、たとえ試合に負けたとしても、彼らはスタジアムを掃除するんだよ。」
「日本人は『自分がいる空間は自分だけのものではなく、後から来るすべての人のものでもある』という文化を学んでいる。これは単なる習慣ではなく、多くの国がまだ理解していない哲学だ。」
「だまされないで! 彼らはきっとドラゴンボールを探しているんだ。」
「日本は引き分けで試合を終えた。その後、彼らのファンがインターネットを支配した 🇯🇵🫡👏」
「あれを見て、いまアフリカの指導者たちは頭を抱えている。『スタジアムを清掃するのに20億かかった』と、国民にどう説明しようかと考えているんだ。」
「日本ではあれが普通すぎて、とくに話題にもならないんだ。誰もがバッグの中に小さなビニール袋を入れて、自分のゴミを持ち帰るために使っている。」
「来たときより美しく」という教育の力
日本では昔から「飛ぶ鳥跡をにごさず」という考え方が大切にされてきたし、学校の遠足でも「来たときより美しく」と言われてきた。
日本では、「自分が使った場所をきれいにする」、「次に使う人のことを考える」という配慮が長い歴史の中で形成され、現代では教育を通じて広く深く浸透している。
無意識に実践されている高度な文化だと言える。
日本の大きな特長は特定の人ではなく、普通の人が掃除をすることだ。
日本の学校で働いていた外国人は「生徒自身による清掃活動」をよく見ているから、W杯で試合終了後に、日本のファンが掃除をはじめても驚かない。
海外ではその姿を見て、「わたしたちも学ぶべき」と刺激を受ける人は本当にたくさんいる。
300年以上前、ケンペルは礼儀正しさにおいて「日本全体がひとつの学校である」と称賛した。
彼の指摘は今でも輝きを失っていない。

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